月末週は、企業さんの紹介をお休みして、製造業事情や技術資料、展示会・イベントなどを紹介していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。
今週は、「ダイジェット講習会レポ&イベント紹介」です。
※ダイジェット講習会に参加された方で、付加情報あればコメントください。
また工具情報については、実際に加工されている方の方が詳しいと思いますので、ご意見あればコメントください。
9月9日 PM6:30〜
「ふじさんめっせ」で工具メーカー「ダイジェット」の講習会がありました。
「ふじさんめっせ 」は、富士市に新しく出来たイベント会場です。
5〜60人の講習会だと思ってましたが、かなりたくさん来てました。
2人がけのテーブルが80くらいあって、ほとんど埋まっていたので140〜150人はいたと思います。
「ダイジェット切削工具講習会」
工具メーカー ダイジェット工業株式会社
講習内容
1、被削材の特性と工具選定の基礎知識
2、世界の金型事情と最新の高能率加工
■マシニングの定義と切削条件算出方法の復習をしました
・回転数の算出 n = (1000 × Vc) / (π × D)
切削速度 Vc (m/min)
工具直径 D (mm)
回転数 n (min-1)
・送り速度の算出 Vf = fz × Z × n
送り速度 Vf (mm/min)
1刃当りの送り量 fz (mm/tooth)
刃数 Z
回転数 n (min-1)
エクセルマクロなどで作っておくと便利ですね。
■工具破損のメカニズムと対策を教えて頂きました
チッピングや溶着など、磨耗にはいろいろな種類があり、刃先の磨耗形態を見極めて、その対策を考えなければならないということでした。
超硬合金の成分とか特性とかの説明がありましたが、正直、あまりよく分かりませんでした。(っていうか、そっち方面弱いし。。。
■世界の金型事情を教えて頂きました
平成17年 国内都道府県別の金型生産額の順位です。
1 愛知県
2 大阪府
3 静岡県
4 神奈川県
5 群馬県
2位以下は、皆、10%ぐらいずつの差なのですが、
愛知は大阪の1.8倍もありダントツの1位でした。
(詳しい情報を知りたい方は、経済産業省の工業統計を見てください)
世界の金型生産額の順位です。
1 日本 38%
2 中国 18%
3 北米 15%
中国はこの5年間で2倍の伸びだそうです。
いずれ日本と並ぶのではないかと言われてました。
欧州・米国・中国の金型事情を簡単にまとめてみました。
(ダイジェット講習会資料より)
○欧州金型事情
【プレス型】
大荒は高送り。古い門型が多い。仕上げは5軸高速加工機。
【プラ型】
P20系プリハードン鋼。大荒は高送り。仕上げは高速加工。磨きレス。
【ダイキャスト型】
プリハードン鋼(45-55HRC)。高速直彫加工。
○米国金型事情
【プレス型】
大荒は切粉排出性の高い工具。10年物の門型主流。仕上げは高速加工。磨きレス。
【プラ型】
仕上げはダイヤコーティングにて超高速加工。磨きレス。
○中国金型事情
・汎用品の金型は十分できる。精度の高い物、大型、複雑形状は困難。
・プラ型は良くなってる。プレス型、ダイカスト型は不得意。
・日系金型企業から独立した現地企業が育ってきている
どこの国も高送り加工、高速磨きレス加工が主流のようです。
次はフル5軸?
■ダイジェット新製品の紹介です
・SKSL形リード溝付き高送りダイマスタ
これはよく考えられた工具です。感心しました。
横型の加工機で深いポケット加工をしたとき、Yマイナス側には切粉が溜まります。
普通の高送り工具だとポケットの壁と工具のシャンクに切粉が挟まり
工具が破損したり、ポケット壁に傷がついたりします。
この新製品は、シャンクに螺旋状の溝が切ってあるので、切粉がその溝を通って排出されるんです。
動画を見ましたが、おもしろいほど切粉が排出されてました。
大物の金型を作製されるところでは、使える工具だと思います。
・荒加工用ヘプタミル
7角チップを採用しています。
最大切込み量5mmで一刃当りの送り1mmが可能です。機械剛性が高くないとダメっぽいですが…
使用済チップコーナーが判別できるようにチップに識別番号が表記されています。
・頑固一徹
オール超硬差シャンクに7タイプのモジュラーヘッド。
ロング突き出し加工時に威力を発揮します。
■ダイジェットからの提案です(ダイジェット講習会資料より)
コスト削減は、工具の寿命を延ばしても工具費を削減してもごく僅か、生産性向上による加工時間短縮が効果大です。
高能率工具を使用して加工時間を1/2に短縮させ、コストダウンを図りましょう。
高能率工具の能力を最大限に発揮させるためには、加工データの作り方も重要になってくると思います。
切込量はもちろん、切込角度や切込方法、ピック方法。。。など。
考慮しなければならないポイントはたくさんあります。
現場の意見とCAMオペの意見をすり合わせて、最も良い切削条件を見つけることがコストダウンの第一歩だと思います。
10月のイベント
■10/21・22 ビジネスサミット 東京ビッグサイト
ビジネスマッチングの全国版です。
第1回目で紹介しました「ウォーマー株式会社」さんが出展されます。
展示品は、湯たんぽとアロマピアスです。
ちなみに僕もいますので、もし来られる方がいましたら声をかけてください。
入場招待券もまだ何枚かありますので、メイル頂ければ送ります。
■10/30〜11/4 第24回日本国際工作機械見本市 (JIMTOF2008)東京ビッグサイト
10/31に出没予定。。。
他あれば追記していきます。








1 ■無題
勉強になりました。
逆に設備投資が鈍化している日本の零細企業の方が、設備面では遅れているように思います。
ブログ応援しています。
無理のないよう頑張ってくださいね
masa 2008-09-30 09:21:55 >>このコメントに返信
2 ■>masaさん
コメント、応援、ありがとうございます。
金型事情の資料は平成17年のものなので、中国との差はもっと縮まっているかもしれませんね。。。
今後もこのような金型事情や技術資料を書いて、少しでも皆さんのお役に立てればと思っています。
まとめ方は下手ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
yamag 2008-10-02 23:32:14 >>このコメントに返信
それにしても日立金属さんはすごいですね。日刊工業新聞、十大新製品のものづくり賞に新プラスチック金型用鋼 HPM-MAGICが選ばれていましたね。異種格闘競技のなかで鉄鋼材料が選ばれることは本当にうれしいことです。
http://www.nikkan.co.jp/cop/prize/priz05000.html