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2009年12月アーカイブ

 2008年9月にスタートした製造業を応援するブログ『すごいぞ!日本の製造業!』。

 2年目を迎えた2009年9月5日のNo.57から 2010年5月30日のNo.99まで

 ダイジェストをお届けします。


 


89. 2009/12/29 年末ご挨拶 【yamag】
 編集長【yamag】より、年末にあたってブログ読者のみなさま、ならびに取材先企業のみなさまに、2009年、およびブログ開設からこれまでの御礼と感想を申し上げます。 

88. 2009/12/28 5週目『八百万の神様(3/3)』 【彦】

「ダカーポ」2007年9月19日号(No.614)の特集"とてつもない日本・世界一の技術"からの抜粋の第3弾。 特集のまとめとして収録されている 赤池学×野村進×橋本克彦 による座談会のページ(p26〜31)を紹介します。 


87. 2009/12/21 【閑話休題】 たとえば、ロボット 【彦】

「ダカーポ」2007年9月19日号(No.614)からロボット関連のページ(p14〜15)を転記。 『ロボットが非常に大きな産業になる社会において、将来その分野を担っていく人材が育ってこないといけません。ロボットとして一番興味を引くカタチの二足歩行ロボットで、それを作りたいというモチベーションを刺激し続ける必要があります。だから人型ロボットの開発は必要なんです。』 


86. 2009/12/14 5週目『八百万の神様(2/3)』 【彦】
 2004年に出版された『<イラスト図解>工場のしくみ』の中から、当ブログの目的そのものを代弁している巻頭言を紹介。 前フリでは、『第11回・エコプロダクツ展』と、"Hondaウエルカムプラザ青山のクリスマス(MotorSports Thanks Fair 2009/タミヤ オートバイモデル展)"をレポート。

85. 2009/12/07 5週目『八百万の神様(1/3)』 【彦】
 3度目の「5週目スペシャル」。 日本を日本らしくしている、日本たらしめている「八百万の神様」の思想。 【彦】的に関連が思い浮かぶ2つの書籍『<イラスト図解>工場のしくみ』(日本実業出版社刊)と『「ダカーポ」2007年9月19日号(No.614)』の記事を紹介します。 

84. 2009/11/29 書評『百年続く企業の条件』 【ochi】
 2009年9月に朝日新聞出版から刊行された、帝国データバンクが企業分析と編纂を手がけた『百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない(朝日新書)』の紹介。 創業・設立から100年以上の老舗企業』に"重視すべき事柄を漢字一文字で"とアンケートしたところ、1位は断トツで『信』。続いて、『誠』、『継』、『心』。 

83. 2009/11/22 『株式会社アイエヌジー』後編 【yamag】
(株)アイエヌジーの企業紹介の2回目。 大田区製造業の職人たちが、ものづくりの技と楽しさを伝えるために集まった職人集団"チーム「職人魂」"と、(株)アイエヌジーのそこでの活動を紹介します。 

82. 2009/11/15 『株式会社アイエヌジー』前編 【yamag】
 東京都大田区にある(株)ING(アイエヌジー)の企業訪問レポート。 代表の因幡さん、父親が経営する自動機の設計・加工・組立てを手がける(有)INB(アイエヌビー)で加工の技術を磨き、起業の夢を叶えて2008年6月に(株)INGを設立しました。


81. 2009/11/08 『(株)タカオ設計事務所』後編 【彦】
 モールド金型の設計事務所として創業したタカオ設計事務所のオリジナル商品『ルズコン30』とその使いこなし指南も手がけるサポート体制について紹介します。 


80. 2009/11/02 『(株)タカオ設計事務所』前編 【彦】
 モールド金型向けのオリジナル機構部品「ルズコン-30」を製造・販売する千葉県流山市の(株)タカオ設計事務所の紹介。 前フリでは、10/31(土)にホンダ青山ショールームで行われた『 ASIMO バースデーパーティ2009 』と東京農業大学の学園祭「収穫祭」をレポート。


78. 2009/10/25 書評『日本でいちばん大切にしたい会社』 【ochi】
 『現場での中小企業研究、がんばる中小企業を支援する』がモットーの著者・坂本光司による「長期にわたり好業績を持続している会社」ならびに「(業績はともかく)真に世のため人のためになる経営に取り組んでいる価値ある企業」のレポート。 あさ出版。村上龍氏推薦! 


77. 2009/10/24 『レッドブルボックスカートレース』-3 【yamag】

76. 2009/10/21 『レッドブルボックスカートレース』-2 【yamag】

75. 2009/10/19 『レッドブルボックスカートレース』-1 【yamag】

 オーストリア資本の飲料メーカー「レッドブル」が、世界各地で2000年より開催しているエンジンなしのカーレース「レッドブルボックスカートレース」への"心技隊"チームの参戦レポート。 大会は10月11日 秋晴れの日曜日、東京・お台場にある「夢の大橋」に特設コースにて日本初開催。


74. 2009/10/12 『加治金属工業株式会社』 後編 【彦】
 栃木県宇都宮市の加治金属工業(株)の2回目。最高のアルミ部品を製造する"最高の中小企業"を目標に掲げ、主力の加工設備としてマキノ製の大型高速・高精度加工機『MAG3』が2台稼働。 恒例の前フリでは「中秋の名月」と「国際天文年」についてコメントしました。 

73. 2009/10/05 『加治金属工業株式会社』 前編 【彦】
 航空機の胴体や主翼向けの骨格部品の製造に、"大型の5軸マシニングセンタを用いた高速・高精度加工" と "あらゆるニーズに応える表面処理" を提供するエンジニアリング企業こと栃木県宇都宮市の加治金属工業(株)を紹介。 本文の前の"前フリ"では、「蓄電池技術の現状と取組み」など、バッテリー技術の最新状況をコメント。

70. 2009/09/27 書評『自己プロデュース力』 【ochi】

「この世の全ては才能、そして、才能は生まれ持ったもの」と言い切る一方、「5の才能があっても努力を1しかしなかったら5x1=5、3の才能しかなくても5の努力をすれば、もっと上に行ける」と説く島田紳介の著書。  「夢」、「若さ」についての解説も。

69. 2009/09/20 『有限会社和氣製作所』後編 【yamag】
 和氣製作所の代表取締役・和氣正さんを支える若き頭脳・和氣誠度さん。こだわりは「加工の段差は絶対に作らない!」ことと「高速・高品位・高精度」。  燃料電池セパレータの金型も、かの"セブンティーンアイス"のスティック部分の金型も最高品質で製作しています。

68. 2009/09/14 5週目スペシャル(vol.2)『農』 【彦】

 、『 加工業・製造業と直接的な関係は薄いけれど関連があるテーマ』 に注目する5週目スペシャルの2回目。 『農ブーム』・『家庭菜園ブーム』ともいわれる昨今、『農』をテーマにお届けします。


67. 2009/09/07 『有限会社和氣製作所』前編 【yamag】

 東急・池上線で蒲田駅から二駅、池上という駅で降り、徒歩10分の住宅街にある和氣製作所の本社工場。 いかにも大田区の町工場らしい雰囲気の玄関でご子息の和氣誠度さんに出迎えていただき、取材スタートです。
 


66. 2009/09/05 『株式会社かいわ』テレビ出演情報  【yamag】

 9月6日の日曜日、よる10時30分から読売テレビで放送される「大阪ほんわかテレビ」に、

先日紹介した「株式会社かいわ」さんがあの"極小クワガタ"で出演されます。


65. 2009/09/05 NHK「日本の、これから」ご意見募集 【yamag】

 NHK「日本の、これから」というテレビ番組からアンケートに協力して頂きたい、という電話を頂きました。 頂戴した依頼内容とアンケートを掲載します。


 

 9月3日でブログスタートから一周年。

 No.01〜65のタイトル一覧はこちらをご覧くださいませ
  →
http://www.sugoizo-blog.com/ichiran.html

 

年末ご挨拶【yamag】

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今年も無事にこのときを迎えることができました。

応援ブログ、年末のご挨拶です。

 

振り返れば、今年もこの応援ブログで様々な経験をさせて頂きました。

多くの方々と出会い、ものづくりに懸ける思いを語り合い、

魂を熱くさせ邁進していく職人たちを見せて頂きました。

ものづくりの楽しさや魅力を伝えていこうとする個人や団体の方々には敬服し、

異業種の方々との出会いには、気付きをもらい、自分自身を見つめるきっかけになりました。

また、応援ブログサイトのリニューアルやパーティー、活動費のご寄付など、

皆様の温かいお気持ちに触れ、胸いっぱいで眠れない夜を過ごしたこともありました。

本当に皆様には感謝の気持ちでいっぱいでございます。

 

今年、僕は十数社ほどの会社を訪問させて頂きました。

どの方も皆、ものづくりに対する思いは同じで、技術的な話になるととても熱くなります。

志は高く、常に向上心を持って、仕事に取り組んでおられる方ばかりでした。

 

しかし、その裏側には、

受注量の激減、単価の下落、資金繰りなどに苦しむ製造業の現実がありました。

信じられないほどの安い単価で取引きが行われ、

品質の良し悪しよりも価格が重視されている現実がありました。

それは、高い技術が評価されず利益第一優先でモノが作られている今の日本の製造業の姿でした。

 

僕は、このような現実をブログで書くべきかどうか悩みました。

「応援ブログ」と題しているだけに、

製造業のイメージが悪くなるようなマイナス要素は出さない方が良いと思っていたからです。

しかし、多くの方の意見を頂いているうちに、

闇の部分もしっかりと表面化させ問題提義をしていかなければ、

本当に伝えたことにならない、製造業の発展に繋がらない、と思うようになりました。

また、若い人たちにものづくりの楽しさ、魅力を伝えるのと同時に

この厳しい現実も伝える必要があるのではないかと思うようになりました。

 

それは、たしかに難しいことでもあります。

書き方次第でどのようにも取られてしまうからです。

誤解が生じ、製造業に悪いイメージだけを持たれてしまうかもしれません。

下請け企業の単なる愚痴のはけ口と思われてしまうかもしれません。

若者は、そんな環境へは行きたくないと思うかもしれません。

こうして書いているだけでも、空気が重たくなってしまうほど負の情報発信の仕方はとても難しいです。

そうならないように前向きに考えることが出来るような記事を書いていく必要があります。

 

応援ブログは、日本の製造業を盛り上げるための活動。

活性化させる為にはどうしていったら良いかを考える場所であります。

この厳しい現実に対しての不平不満をつらつらと書くのではなく、

この現実を受け入れて、では今後どうして行ったら良いか、ということを

考えていけるような記事を書いていければと思っています。

 

それでは、皆様、

来年も製造業が盛り上がっていけるよう張り切って活動していきますので、

引き続き、応援どうぞよろしくお願いたします。

一年間、応援して頂き、本当にありがとうございました。


取材させて頂きました各社様、取材活動をサポートしてくださった方々、

ご協力ありがとうございました。

彦さん、ochiさん、ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

 華やかなクリスマスも過ぎて、2009年も残すところあと1週間たらずであります。

 ブログのメインテーマである「加工技術」と関係の薄い話題を扱う“5週目増刊号”、Vol.3は拡大版として (かつ、諸事情により誌面の引用をベースにしつつ)、3回にわけました。 その最終回であります。 

 

  

 「ダカーポ」2007年9月19日号(No.614)

 “とてつもない日本・世界一の技術”

 

 今回は、2007年12月に休刊となったマガジンハウス社の情報誌「ダカーポ」の2007年9月19日号(No.614)の中から、第一特集「“とてつもない日本・世界一の技術”」のまとめとして収録されているところの 赤池学×野村進×橋本克彦 の3氏による座談会のページ(p26〜31)をまるごとメモさせていただきます。 長文です。

 

■ 赤池学(科学技術ジャーナリスト、ユニバーサルデザイン総合研究所所長)

   http://www.udinet.com/company/member_akaike.htm

    ユニバーサルデザイン総合研究所ホームページ  http://www.udinet.com/

 ■ 野村進(ノンフィクションライター)ホームページ http://nomurasusumu.net/

    あのひと検索 SPYSEE [野村進] http://spysee.jp/%E9%87%8E%E6%9D%91%E9%80%B2

   ウィキペディア『 野村進 』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%9D%91%E9%80%B2

 ■ 橋本克彦(ノンフィクションライター)
   あのひと検索 SPYSEE [橋本克彦] http://spysee.jp/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E5%85%8B%E5%BD%A6

 

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<以下、引用> 

 

「日本人はなぜ、技術者を尊敬するのか?」

 

 −日本人は「職人」や「匠」といった言葉が大好きで、技術者に対し特別の感情をもっています。日本人は、わが国の技術文化に誇りをもっていますね。 なぜ、このような技術文化をもつようになったか、考えてみたいと思います。

 

【野村】 日本人にとって、モノづくりを大事にすること、技術を継承することを尊いと考える価値観は当たり前のように思われます。 ですが、日本以外のアジアに行ってみると、必ずしもそうではないんですね。 モノづくりを尊いと考えるのはまれなことで、自分の手を汚して何かを作ることを、それほど尊重しない場合が多いのです。


 おもしろい例で言いますと、饅頭を作って何百年という老舗が日本にはありますね。 そのことを日本人は誇りに考えます。 ところが、お隣の韓国では饅頭を100年作ってもほとんど尊敬されないでしょう。 饅頭で繁盛したら、次により高いステータスに向かう傾向があるんです。饅頭つくって何百年が評価される国って世界的に見てもまれなんじゃないかと思います。

 

 僕が『千年、働いてきました』で書いたことは、日本には驚くほどに老舗企業が多いということ。 大阪には、飛鳥時代から寺社仏閣を建ててきた金剛組という創業1400年以上の“世界最古の企業”があります。
 他にも創業1300年の北陸の旅館、創業1200年の京都の和菓子屋などの老舗もある。日本には創業100年以上の企業が10万以上あると推定されています。 でも、日本以外のアジアでは、100年以上続いている店舗や旅館はめったにない。 韓国には1軒もありません。 それだけ日本は、技術を継承しようとすることに価値をおいているのです。

 

  

職人のアジア、商人のアジア、文人のアジア

 

−野村さんは『千年、働いてきました』の中で、「職人のアジア」に対して、華僑などの「商人のアジア」があると書かれていました。日本はアジアの中でも稀有な「職人のアジア」の国であるということですね。

 

【野村】 「職人のアジア、商人のアジア」と二分法にしてしまいましたが、もしかしたら朝鮮半島は「文人のアジア」かもしれませんね。儒教を説く儒者がいちばん尊敬される国ですから。 それは「商人のアジア」とも違います。
 それに比べると日本は、戦国武将が自分でもっこを担いで城を造ったりする国で、やはりだいぶ気風が違う。中国の皇帝が城造りに汗を流したり、朝鮮の両班(=ヤンパン。特権支配階級)がモノづくりに励むなんてこと、ありえませんからね。

 

【赤池】 野村さんが1000年というスケールに着目されたのは興味深く思いました。 僕も2001年から「千年持続学会」という学会で、主に自然科学系のサイエンティストたちと社会システムや技術を1000年持続させるためには何が必要かを考えています。 それには、1000年以上のサスティナブル(持続可能な)デザインを調査して、なぜそれが1000年続いたかを分析することが重要です。

 そして、この1000年デザイン系のコンテンツは、日本にはたっぷりと蓄積されています。たとえば、漆技術は縄文時代までさかのぼりますし、縄文土器からシルクタンパクが見つかっているので、山繭蛾(ヤママユガ)を使った養蚕技術は中国よりも早い可能性がある。

 

 また、造船技術にしても阿倍仲麻呂が日本の技術を唐につないでいた可能性があります。 彼が遣唐使で渡った後に唐では竜骨船のようなものが作られるのですが、それ以前には存在していないんですね。阿倍仲麻呂の父は阿倍船守という造船家で、こういうテクノクラートの歴史や交流というのは、すごくディープなものがあります。

 


日本の技術者の中のアニミズムの精神

 

【橋本】 日本では、飛鳥時代から豪族が氏神様と同じような感覚でお寺を建てていますね。国教としての仏教とかではなくて。 大宝律令(701年)のはるか前、6世紀の末ごろには、飛鳥寺が蘇我馬子によって建てられています。奈良県の明日香村のあたりですよ。 発掘された遺構には、石垣などに朝鮮渡来の土木技術が施されている。 飛鳥の開発には、蘇我氏の下で権勢をふるった渡来氏族の土木技術が重要な役割を果たしています。技術の蓄積はこういう混交の中に進んでいったと考えていい。

 だから、この時代までさかのぼると、中国も朝鮮も汗をかく技術者を下賎な職業というほどには考えていなくて、むしろその後に分化していって、日本人の技術好きの側面が発揮されたと考えたほうがいいように思うんです。

 

【赤池】 もともと基層的には縄文人の数千年にわたるリージョナル(地域的)なモノづくりがあって、そこに渡来技術が流れこんできた。 動乱などで流れ着いたボートピープルの中で、原資がなくても飯が食えたのは技術者だけですからね。 それが(日本の文化と)同化していくんですね。仏教なんかも日本の多神教の中に組み込まれていく。

 

【野村】 僕は、日本の技術者の取材をしていて、多神教というか、日本型のアニミズム(万物に神がいるという考え方・信仰)をつくづく感じましたね。 技術者は金属を擬人化するわけですよ。「金箔は人の心を読む」とか、「金属のほうから自分の特質を訴えかけてくる」とかね。 考えてみれば、針供養なんかも日本ならではの風習かも知れませんね。さんざん使った針を供養するというその根っこには、日本型のアニミズムがあるように思います。

 

【橋本】 鉄とお話しするというのも、鉄の精霊とお話ししているのかも知れない。 それに、仏像を彫る人は気の中に埋もれているものをかき分けて仏像を出すんだっていうわけですね。大木を見て仏像を感じられるかどうかというのは、相当アニミズムっぽいよね。

 

【野村】 仏像に関しては「削る文化」と「重ねる文化」とがあって、日本では1本の木を削りに削って、木の中におわす仏を浮かび上がらせるわけです。 これに対して日本以外のアジアでは、ほとんどの国が素材や装飾を塗り重ねて仏像を作ろうとする。方向が全く逆なんです。

 

【赤池】 それが「もったい(勿体・物体)」ですよね。物の中に存在する神格性を「もったい」というわけです。仏教用語で「開発」と書いて「かいほつ」と読むのですが、物の中から「もったい」を引き出すことを「かいほつ(開発)」と言うんですね。 「もったいない」は「本来あるべき物がない」という意味で、そこから物が粗末に扱われて「惜しい」という意味になったわけです。

 

【野村】 日本のアニミズムにとって、森が残っているというのは非常に大きいと思うんです。中国大陸にも朝鮮半島にももう森がないわけですね。刈り尽くしてしまって砂漠化してしまっている。 森が残っているというのはまだ精霊が居続けているということですから。


 

 

継承された技術の中に新しい開発が生まれる

 

【橋本】 僕はJICA(国際協力機構)の派遣でタイの国有鉄道を取材したことがあります。タイの鉄道の開通は1894年で、日本が1872年ですからアジアでもかなり早い時期です。そこから日本は新幹線まで上りつめるのですが、タイの鉄道は今ものどかなものです。
 実際に乗ってみたら、補修整備が不十分で危なっかしい線路だった。日本人の担当者に聞いてみると、「タイでは、線路に問題があっても、それを指摘すると前任者に悪いから黙っている」というんです。(笑)

 

【野村】 日本とは違う気配りですね。(笑)

 

【橋本】 スピードが遅いので脱線にはならないでしょうが、現状に改善の余地があるのに前任者に悪いから黙っちゃうみたいな規範があったりすると、技術の発展継承ってないですよね。 このあたりはアジア圏の中で日本は抜群に優秀であったし、自由であったと思います。

 

【野村】 徳川の体制が重要なポイントではないかと思うんです。徳川も形式的には儒教を取り入れて縛りをかけていたんですが、末端の技術に関しては非常に自由だったんですね。それが以外にたくましく今日まで生き延びている。 江戸時代、静岡は各地の大工さん漆職人、指物師なんかを集めるわけです。その伝統が今も生きていて、赤池さんのご本によると模型会社の70%が静岡にある。

 

 また、静岡には村上開明堂という自動車のバックミラーを日本全体の約6割作っている会社があるんですが、ここはもともと鏡台を作っていたんですね。 実は鏡台は静岡の地場産業で、日本全体の約6割を静岡で作っていて、これも江戸時代からの技術の蓄積によるものです。 鏡台がバックミラーやサイドミラーになるのですから、技術の継承や発展というのは奥が深くておもしろいですね。

 

 

−日本の技術の奥深さは、先端技術と伝統技術が融合している点にあるように思いますね。 携帯電話の中に金箔の技術が活かされていたり、、、。
 

【赤池】 伝統工芸の世界も、立ち上がりの頃は絶対ハイテクだったんですよ。 今だって超ハイテクの伝統工芸の漆器だってあるわけでしょ。 伝統と呼ばれるモノの中に先端があるし、絶えずフロントランナーであろうとするモノづくりには必ず突出した技術があるわけで、先端同士というのは自由に無理なくつながっていく。最先端のモノは科学的・合理的に設計されているわけですから。

 

【野村】 ある老舗の製造業の社長から聞いたんですが、中国がダメなのは技術がタテにもヨコにもつながらないからだと言うのです。 技術を独り占めして、それを売り物にして渡り歩くわけです。 日本の場合、技術がタテにつながる伝統があるし、ヨコにつながる文化もある。技術はつながっていかないところでは発達しないんだよと言っていましたが、説得力がありましたね。

 

【赤池】 日本の技術力がこれから期待される領域は2つあって、一つはライフサイエンスの世界です。日本はナノテクノロジーのトップランナーですから、医療の分野にもっと日本の技術を活かしていく。 2005年にNECの技術者が直径が毛髪の1万分の1という超微細な新素材カーボンナノホーンの中に抗がん剤を詰め込んで、癌細胞を死滅させることに成功しましたが、副作用の少ない新しい治療技術として注目されています。

 
 もう一つは、持続可能な食料調達のために日本の技術力を活かすことです。理化学研究所が重イオンビームを使って植物の新しい育種法を開発していますが、これによって作物に塩分耐性を付与できれば「海洋農場」も夢ではなくなる。 衛生からの水資源探査技術や、ITを使ったエコモニタリング技術で日本独特の“精密農業”が可能となる。各省庁が連携して大きな生命産業プロジェクトとして進めていけばいいんですよ。


<全文引用、ここまで>

 

今年の小生の投稿はこれでおしまいであります。 みなさま、よい年末年始をお過ごしくださいませ。

 

■ ウィキペディア 『 金剛組 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B%E7%B5%84

 

■ 金剛組ホームページ
http://www.kongogumi.co.jp/

 

■ 『千年、働いてきました ―老舗企業大国ニッポン 』(角川oneテーマ21)(48件のカスタマーレビュー)  

http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%83%E5%B9%B4%E3%80%81%E5%83%8D%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E2%80%95%E8%80%81%E8%88%97%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%B3-%E8%A7%92%E5%B7%9Done%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E21-%E9%87%8E%E6%9D%91-%E9%80%B2/dp/4047100765

 

■ ウィキペディア 『 漆器 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%86%E5%99%A8

 

■ “漆を科学する会” ホームページ

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/urushi/

 

■ ウィキペディア 『 日本の文化 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96

 □ ご参考) 『 飛鳥寺 』

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E5%AF%BA

 □ ご参考) 『 飛鳥文化 』

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E6%96%87%E5%8C%96

 

■ ウィキペディア 『 多神教 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E7%A5%9E%E6%95%99

 □ ご参考) ウィキペディア 『 神 』
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E

 □ ご参考) ウィキペディア 『 精霊 』

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E9%9C%8A

 □ ご参考) ウィキペディア 『 唯物論 』
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%AF%E7%89%A9%E8%AB%96

 

■ ウィキペディア 『 森林 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%9E%97

 □ ご参考) “森林大国ニッポン”にチャンスあり! 地方銀行が、新たな「森」と「ビジネス」を育てる

  http://diamond.jp/series/miyama/10007/  (← この記事、おすすめです♪)

 

■ バックミラーで国内シェアNo.1 〜 村上開明堂 〜 ホームページ
http://www.murakami-kaimeido.co.jp/

 

■ “加速する医療テクノロジー”(ニュートンドクターWebサイト)
http://www.newton-doctor.com/saisentan/saisentan01a.html

 

■ 理化学研究所ホームページ
http://www.riken.go.jp/index_j.html

 

■ ウィキペディア 『 理化学研究所 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%86%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

 

■ ウィキペディア 『 ナノテクノロジー 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC

 

■ ウィキペディア 『 カーボンナノホーン 』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%B3

 *

 日本海側は先週から大雪、首都圏も気温の低い週末でした。

 しかし、さらにお寒く感じるのがこのところの民主党政権 、、、《もうムチャクチャ。ご都合主義でなんでもありじゃないか 、、》と脱力してしまいます。かれらはどこの国の人で、どこを向いて仕事をしているのでしょうか。 そして景気の回復は。。。

 

 ところで、当方は と申しますと、来年のこのブログ向けに、浜松市の会社様へ取材に出かけておりました。

 取材の後、フォルクスワーゲン社との提携のニュースもあったスズキ(株)の公開施設 『スズキ歴史館』 に立ち寄りました。 建物の2階は「スズキのものづくり〜Suzuki CraftmanShip」と題したフロアで、同社の開発・生産・出荷の各ステージが実物や実物大の模型とともに展示・解説されています。

 これらを見ながら ロボットつながりで 思い当たることがありましたので、今日は この記事を投稿させていただきます。

 

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【 写真 】 2枚ともスズキ歴史館( http://www.suzuki-rekishikan.jp/ )の2階、ものづくり紹介フロア。( 2010年の記事にて詳報予定 )

 

■ ウィキペディア 『 スズキ(株) 』 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%82%AD_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)

 

  

=====

 

 「ダカーポ」2007年9月19日号(No.614)の中から

 

今回は、2007年12月に休刊となったマガジンハウス社の情報誌「ダカーポ」の2007年9月19日号(No.614)の中から、ロボットについてのページ(p14〜15)をまるごとメモさせていただきます。 

 

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<以下、引用>

 

ロボット世界チャンピオン日本の独走

 ロボット大国といわれるニッポン。はたしてその実力はどれほどのものだろうか。

 国連欧州経済委員会の年次報告書によると、2005年の世界の産業用ロボットの台数・約92万台のうち、日本では4割以上にあたる37万台が稼働している。生産台数でも世界の51%を占め、ダントツの1位だ。世界で一番産業用ロボットを作り、世界で一番使っている国が日本なのだ。

 

 では、産業用ロボット以外の分野ではどうか。

 ホンダのASIMO、村田製作所のムラタセイサク君をはじめ、21世紀に入り多くの人型ロボットが登場した。1996年にホンダが世界ではじめて人間型自律二足歩行ロボット「P2」を発表して以来、日本は人型ロボットの分野で世界の最先端を独走してきた。

 

 「2000年代の初頭は産官学マスコミがそろって人型ロボットに注目し、多くの非産業用ロボットが次世代ロボットとして登場しました。しかし今はその熱が冷めてしまった。人型ロボットはいったい何の役に立つのかという根元的な疑問に向き合う時期に入ったのです。」

と言うのはロボットベンチャー・ヴインストンの大和信夫さんだ。なるほど。言われてみれば、家事にしても介護にしてもレスキューにしても、人型である必要性はまったくない。脱いだ服が自動的に洗濯され、乾燥し、キレイにたたんで収納されればいいし、ベットから起こしてもうらうのにわざわざロボットに抱きかかえてもらう必要はない。

 

人型ロボットを作りたい。その思いだけでいい

 「しかし、二足歩行ロボットにしかできないことがあります。ロボットが非常に大きな産業になるといわれている社会において、将来その分野を担っていく人材が育ってこないといけません。ロボットとして一番興味を引くカタチが二足歩行ロボットで、それを作りたいというモチベーションを刺激し続ける必要があります。だから人型ロボットの開発は必要なんです。」

 ロボットクリエーターの高橋智隆さんはホビーとしてロボットを作り続けている。高橋さんの作ったロボットはデザインセンスにも優れ、米『TIME』誌に「CoolestInvention of 2004」(2004年の世界でもっとも優れた発明品)のひとつとして紹介されたこともある。

 

 商売や産業にならなくても構わないという意見もある。人間を知るためにロボットを作るのだという考え方だ。そこで注目されているのが大阪大学の石黒浩教授だ。石黒さんは人間そっくりのアンドロイドを開発している。この研究はCNNが石黒さんを「世の中を変える8人」の一人として選ぶほど世界的に注目されている。

 

 また、二足歩行の実現が利益を生むかどうかを考えることは的外れだと主張するのは『フィロソフィア・ロボティカ』の著者でアニメ制作会社プロダクションI・Gの脚本家である櫻井圭記さんだ。

 「中世の錬金術やアポロ計画のように不可能と思えるものに挑戦することは、科学の発展において必要なことだと思います。昔から日本にはワンアンドオンリーを作りたいという気持ちが強い。奈良の大仏や戦艦大和もそう。中規模の戦艦を10隻造るのではなく、最強の、無敵の、絶対に沈まない戦艦を1隻だけ造るという発想。ある意味芸術家の思想がモノ作りの現場に息づいている。そんなモノ作りのなかで最高の到達点の一つが人間に似たモノの創造。だから作りたい。それだけでいいと思います。」

 

<全文引用、ここまで>


■ 『 ASIMO 』 ホームぺージ → http://www.honda.co.jp/ASIMO/
■ 『 ムラタセイサク君 』 ホームぺージ → http://www.murataboy.com/about/

■ 村田製作所・エレきっず学園 → http://www.murataboy.com/

 ( 自転車型ロボット「ムラタセイサク君」のヒミツやきっと理科が好きになるヒントが盛りだくさん! 「なぜ?」 「どうして?」 セイサク君を通して、 理科の楽しさ、面白さを見つけよう! )

 

■ 『 ヴインストン株式会社 』(ロボット開発・製造・販売)ホームページ → http://www.vstone.co.jp/

 

■ ウィキペディア 『 石黒浩 』(ロボット工学者。参加する産学協同の「チーム大阪」はロボカップ世界大会のサッカー競技ヒューマノイドクラスで2004年から4連覇。 ) → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E9%BB%92%E6%B5%A9

 

■ ウィキペディア 『 高橋智隆 』(ロボットクリエーター) → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E6%99%BA%E9%9A%86

 

■ ウィキペディア 『 櫻井圭記 』(アニメ脚本家) → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%BB%E4%BA%95%E5%9C%AD%E8%A8%98

■ フィロソフィア・ロボティカ 〜人間に近づくロボットに近づく人間〜 (単行本、櫻井圭記著) → http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB-~%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AB%E8%BF%91%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AB%E8%BF%91%E3%81%A5%E3%81%8F%E4%BA%BA%E9%96%93~-%E6%AB%BB%E4%BA%95-%E5%9C%AD%E8%A8%98/dp/4839923760

 

 本題から反れますが、先日のこと、「何で一番でなきゃいけないんですか、2番じゃダメなんですか?」という愚問で世間をビックリさせた方がいました(※)。 その人に限りません、上記の引用のシメに書かれている櫻井さんのコメントも参考に、自分自身もさらに"日本"を勉強したいと感じました。

 ※ もっとも、予算1000億円を要求する側のプレゼン能力もお寒いものでしたが 、、、。

 

*

 12月も半ばであります。

 社会人としては年末の追い込みに加え、カレンダーのお届けや年賀状の準備、忘年会への出席、経営者として運転資金の確保やボーナス( or お餅代 )の工面、家庭人としてはお歳暮やクリスマスなどなど、まったくあれこれ慌ただしい時期であります。

 編集長【yamag】が担当する予定でしたが、急遽“おかげさまの業務多忙”により、今回も彦がリリーフいたします。 よろしくお願い申し上げます。

 

 さて。

 この週末の私はといいますと、土曜日は東京ビックサイトで行われた『第11回・エコプロダクツ展』へ、日曜日はお馴染みホンダの本社ショールームでおこなわれた“Hondaウエルカムプラザ青山のクリスマス”へ出かけてきました。

 

 エコプロダクツ展は今回初めて出かけてみました。 12/10(木)から12(土)にかけて、 「バイオマス展2009」、「地域食とものづくり総合展2009」ともに開催され、721の会社・団体が出展、会期中の来場者は182,510人(※)だったそうです。 メーカー、建設、物流、金融など各方面の大手企業もさることながら、地場に根ざした企業や団体のブースも興味深かったです。

( ※参考: 2008年は758社・団体が出展、来場者は173,917人 ) 

 

■ 『 エコプロダクツ2009 』 ホームページ → http://eco-pro.com/eco2009/

■ 同・プレス向けページ(各種トピックスの画像あり)→ http://eco-pro.com/eco2009/press/

■ ウィキペディア 『 エコプロダクツ展 』 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%83%84%E5%B1%95

 

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【 『 エコプロダクツ2009 』のブース例 】  大手企業のブースの合間で存在感の目立ったブースのひとつ。 「魚沼・高原の家」をモチーフに、地場の特産品を活かした製品をPR。 “売約御礼”の表示もあちこちに。

 

 一方のHondaウエルカムプラザ青山では、クリスマスイベントともに、前日12日(土)からスタートしたファン感謝イベント“MotorSports Thanks Fair 2009”やホンダの二輪ロードレース世界選手権参戦50周年を記念しつつ、模型の雄“タミヤ”が新製品「1/12オートバイシリーズ Honda RC166 GPレーサー」を12月19日に発売することにもちなんだ『タミヤ オートバイモデル展』なども行われており、これまで自分が訪れたなかで一番の混雑ぶりでした。
 

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写真左:会場風景(【上】 “MotorSports Thanks Fair 2009” −レースマシンの展示は12/20(日)まで−、【下】 13(日)に行われたクリスマスコンサート) / 写真右の【上】・【下】: タミヤ オートバイモデル展(一部分)。

 

■ Hondaウエルカムプラザ青山 ホームページ → http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/

■ 同・ファン感謝イベント → http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/event/20091212t/

■ 同・WGP参戦50周年記念・タミヤ オートバイモデル展 → http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/event/20091208/

 

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写真: 【左側の上下】 ・・・1959年、ロードレース世界選手権(WGP)マン島TTレースに初めて出場したワークスマシン「RC142」。エンジンはDOHC・4バルブ・空冷・2気筒・125cc。 【右側の上下】 ・・・「RC166」(1966年、250ccクラス10戦全勝。マニュファクチャラーズ/ライダーズ2年連続タイトル獲得)のエンジン部。DOHC・4バルブ・空冷・直列6気筒。 レース開催地イギリスのジャーナリズムが“時計のように精密な”と形容したエンジンのひとつ。

 

■ ホンダ・RC166 → http://www.honda.co.jp/collection-hall/2rrace/10.html

□ 参考) ウィキペディア 『 ロードレース世界選手権 』 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9

 

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 さて。

 師走を迎え、私の今年の投稿も今回・次回でお開きであります。 前回は、2004年に出版された『<イラスト図解>工場のしくみ』 (著:松林 光男・渡部 弘、刊:日本実業出版社)の一部と、ダカーポ2007年9月19日号の第1特集の見出しを紹介しました。

 
 今回は、『<イラスト図解>工場のしくみ』の中から、私 ならびに 【yamag】、【ochi】の思い、あるいは当ブログの目的そのものを代弁しているとも感じるところの、この本の「はじめに」を そのままご紹介いたします。 

 

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<以下、引用>

 

−はじめに−

 「工場」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
 油くさい町工場、観光旅行で立ち寄ったワイン工場、それともロボットが火花を散らす自動車の組み立てラインや自動機がすばやく動く半導体工場 、、、でしょうか。

 

 工場には3K(危険・汚い・きつい)のイメージを抱く人も多いようです。若い世代もドロ臭いとして就職を避けています。清潔・安全で自動化された近代的な工場は企業秘密の問題もあって、映像として目に触れる機会が少ないからでしょう。また、生産現場の人々が誇りをもって仕事に取り組んでいる姿が世間に伝わっていないことも理由でしょう。

 

 私たちが日々の生活で使うモノはすべてどこかの工場で生産されたものです。「これが手に入らなかったなったら困るな」と感じる生活必需品も多く、私たちの生活は製造業に依存しているといえます。

 その割には工場(製造業)の実態は理解されていません。メーカーに就職し、工場に配属された人でも、簡単には工場の全貌がつかめません。工場を相手に営業をする人やサービスを提供する人も、顧客の仕事や要求を理解するのに時間がかかるものです。

  

 ところで、「いままでは工業の時代だった。これからはサービスの時代だ。農業中心の社会から工業中心の社会へ進化したように、次はサービス中心の社会へ進化するのだ。工業は中国などに譲って、日本も早くサービス中心の世界へと脱皮するべきだ」というような意見を聞くことがあります。これは、本当でしょうか。

 

 たしかに、製造業の事業所や働く人の数は減っており、雇用で大きな役割を果たしているのは商業・サービス業です。しかし一見、脱工業化したかにみえる現代でも、日本が資源小国で食料や原材料を輸入しないとやっていけない国であることは変わっていません。その輸入に必要な外貨を稼いでいるのは製造業なのです。働く人の数は減っても、生産性の向上で出荷額は維持する必要があるのです。

 

 その製造業の核となるべき工場が、いろいろな課題に直面しています。
 たとえば、大量生産・大量消費の時代は過去のものになり、ニーズに俊敏に対応する能力が必要になってきています。これは、いままでの生産のしくみを変える必要があることを意味しています。

 

 また、海外との価格競争にもさらされており、高付加価値の製品へシフトしていくとともに、工場の海外移転や業務のアウトソーシング、グローバルなコスト管理や企業間の連携を活かす経営のしくみの構築が求められています。

 企業には高い利益率も求められるようになりました。 経済のグローバル化の流れのなかで、利益率の低い会社には資金が集まらなくなるからです。製品の高度化や絞り込み、業務の効率化も課題になります。

 さらに、環境問題、製品の安全性をめぐる規制や消費者の目にも、従来以上に配慮しなければ企業の存続にかかわる問題に発展します。

 

 これらの問題を乗り越え、製造業は国内生産を維持し、日本の大黒柱であり続けてほしいものです。工場をもっと身近に感じていただければ幸いです。

<引用、ここまで>

 

 次回、「八百万(やおよろず)の神様」のタイトルの最終回、本題に戻して書きたいと思います。 多忙な年末、みなさまご自愛のほどお過ごしくださいませ。♪

 

早いもので、いよいよ12月になりました。 不景気のあおりもあってか明るい話題が少なめの1年でしたが、気分だけでも前向きに年越ししたいと思うこのごろです。

 

。。です、、、が。

日本はまだまだ十分に豊かで実力もある国のはずなのに、ちょっと元気がなさ過ぎる気がするのは自分だけでしょうか。 はびこった拝金主義、あるいは、安普請なテレビ番組の影響のせいでしょうか 、、、若い世代においては挫折経験がないまま大人になった人が多かったり、豊かさ故に“与えられる人生”に慣れきって、辛抱したり自ら闘ってつかみ取る覇気やどん欲さがなかったり、テレビや権威のいうことをそのまま鵜呑みにして自分で考えなかったり 、、、そういう影響でしょうか。 戦前・戦中生まれの先輩がたから「ひ弱」、「他力本願」、「平和ボケ」とお叱りを受けても、返す言葉もないのがなんとも歯がゆいです 、、、、。

 

「あるに越したことはない」とはいえ、少ないお金でもハッピーな生活はできますし、実際、製造業や農業など、生産の現場にはそういう人もたくさんいます。 自分としては、そういう方々に習って幸せに生きる知恵も生産できる人間になりたい次第であります。

 

さて、11月が5週目までありましたので、今回はものづくりの現場紹介と関係の薄い話題もお届けする「5週目スペシャル」の3回目(拡大版・前半)を書きたいと思います。

 

 今回のテーマは「八百万の神様」ですが、今回は、かつて読んだ本の中から、テーマの本題に入る前にご紹介する必要がありそうなページをメモしておきたいと思います。

 

1)<イラスト図解>工場のしくみ

 

これは、2004年に初版が発行された本です。 

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概要は、上記のサイトの「この本の中身を閲覧する 」ならびに、「カスタマーレビュー」が15件もあるので、そちらでの確認がおすすめです。

 

  この本の8章、“生産現場のいま”を開いてみましょう。

 

 8章のオープニングである p114 『8-1.生産現場の意識と状況』 〜生産現場はまさに工場の原点、いまの状況が見えてきます〜 には、次のように書かれています。

 

<以下、引用>

生産現場を大切にし、道具を磨き、製品に愛着を持つのは日本の製造業ではきわめて当然の感覚です。

 日本の製造業の強みは技術力と経済力に加えて現場が抱く製品への愛着度に負うところも多いといえるでしょう。 具体的には、現場の小集団活動として制度化され、定着化されてきました。この農耕民族という数千年にわたるDNAこそ、日本が世界に冠たる生産王国である原点であるといえるのではないでしょうか。

 

先端のIT技術と精密自動機器を装備した最先端のハイテク工場において、正月に供えた鏡餅を下げ、火を使う製造現場ではかまどの神様に、道具を使うところでは農家の鍬入れや武家の具足開きを模して、新年の安全と繁栄を祈願するため、汁粉や雑煮を振る舞うなどの習慣がいまでも残っています。 日本人には当たり前のことのようですが、外国の人たちにはずいぶんと奇異に映るようです。 

これも私たち日本人の持っている「八百万の神」信仰に由来するもので、道具や装置のひとつ一つに神とまではいかないまでも、なんらかの意志を感じ業務の安全や成功を祈念し、時として手を合わせる人は多いものです。

 <引用、ここまで> 

 余談ですが、この本にはところどころに「コラム」のページがあります。

 具体的には、こんなタイトルがついています。

 

  コラム1)  拙速と巧遅、どちらがいいか。

   〃 2)   変化の足跡

   〃 3)   やっぱり工場は「宝の山」!

   〃 4)   海外拠点展開には苦労がつきもの

   〃 5)   検査基準のソフトとハード

   〃 6)   100円ショップに思う

   〃 7)   同じ職場や職種が長くなるとかかる病気

   〃 8)   「スーパーの女」を観ましたか?

   〃 9)   4番目の戦略−スピード経営

   〃 10)ナイスライフのための航海計画

   〃 11)大学におけるFD(Faculty Development)と品質管理

 

 この中から、(年末年始によさそうに思えたところの) No.10の『ナイスライフのための航海計画』の全文をそのままご紹介します。 

<以下、引用>

 

『 ナイスライフのための航海計画 』

どの会社も3年とか5年の長期計画を持っています。計画は何のために立てるのでしょうか? 計画は目標を定め、その目標達成のための方向性と具体的な実施計画を立てていきます。 したがって、計画は目標を達成しやすくするための手段ということがいえます。

計画は山登りの地図や、航海の海図と同じ役目を果たしているということができます。 私たちの人生を航海にたとえるなら、「ライフプラン(生涯計画)」を持たない人生は、海図なしに大海原への航海に出かけるようなものです。

 

しかし、人生の海図は市販されていません。 一人ひとりが、自分が何をしたいのか? 自分は将来、何になりたいのか? という目標を立て、それに向かっていく一人ひとり異なる海図が必要になります。 企業の長期計画には、売上計画、利益計画、生産計画、設備投資計画、人員計画とさまざまな計画があります。 これと同じように、人生の航海計画にも次のような種類の計画が必要になると考えられます。

 

1つ目は、いつ、どのような人と結婚し、どのような家庭を築いていくのか人生の土台となる家庭計画。

 

2つ目は、どのような仕事をするか。具体的には、どのような会社に入り、何をやりたいのか。または技術や特殊技能を活かし、独立するのか、自分の会社を起こして事業をやるのかなどの仕事計画。

 

3つめは、やりたい仕事をするために(続けるために)必要な資格の取得や、準備のための勉強。すなわち、自己啓発計画。

 

4つ目は、「健康第一」といわれるように、健康と人生に潤いを与える趣味についての健康・趣味の計画。

 

5つ目は、結婚、マイホーム建築、子どもの教育、老後、何をやるにしても必要になるお金のための資産計画。

 

6つ目は、人とのつながりを考える人脈計画です。人間はひとりでは生きていけません。人と人とのつながりが人生を豊かにする。何かをやろうとするときにも人の助けが必要で、また人の役に立ってはじめて一人前の人といえます。

 

計画を立てればすべてうまくいく、というわけではありません。しかし、海図を持たずに人生の荒波に向かうより、はるかに、なりたい自分になれるナイスライフの航海ができるでしょう。あなた自身のナイスライフのために、航海計画を立ててみませんか。

<引用、ここまで>

  

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2) 「ダカーポ」2007年9月19日号(No.614)

 

さて。

次回の記事に向けた前置きとしてご紹介しておきたいもう一冊が、マガジンハウス社が月2回発行していた情報誌「ダカーポ」の2007年9月19日号(No.614)です。

( 話はそれますが、ダカーポは2007年12月発売のNo.620で残念ながら休刊。 新刊や話題作を紹介する「DacapoBook Store」の最後のほうにある“大人の時間・くらいまっくす”のページ、絶妙な“オチ”を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。。。)

 

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この号は内容が良かったので今も捨てずに手元に残してあるのですが、p4から44ページの誌面をさいた第1特集のテーマは、「とてつもない日本!“世界一の技術”」。 目次には次のような見出しが並んでいました。

 

■ モノ作りが景気回復の原動力だった!

■ 蓄積のある技術が国際競争力の鍵を握る。

■ 新エネルギー技術は日本×ドイツ戦争

■ 天才職人・岡野雅行さんが語る技術開発の極意

■ ロボット世界チャンピオン日本の独走

■ しぶとく強い、電子材料王国ニッポンの底力

■ 世界を制した日本企業の研究

   三鷹光機 / ナカシマプロペラ / 岡野硝子 / 根本特殊科学 / 古野電気 / シマノ

■ 有機ELは次世代ディスプレーの主役か

■ ユビキタスで情報快適空間が実現する

■ 「日本人はなぜ、技術者を尊敬するのか」

   赤池学×野村進×橋本克彦 座談会

 

今回の2冊の内容にもあやかりながら、次回、八百万の神様と日本の製造業について、私見を交えつつ書いてみたいと思います。

 

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