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書評『創るセンス 工作の思考』【ochi】

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僕は工作が大好きだ、ほとんど毎日何かをつくっている。

諸事情により、一日遅れとなってしまいましたが、
今回の応援ブログは、書評をお送りいたします。



今回、ご紹介する書籍。
職業としてのものづくりの本ではありません、
あくまで『工作』が好きな著者の本です。

著者の森博嗣さんは、大学の先生であり、小説家です。
ミステリー小説が好きな方なら、ご存知かもしれませんね。

そして、趣味『工作』

あくまで趣味ですから、
納期やら、予算やらといった部分はまったくありません。
しかしながら、本書には我々が忘れがちな、
心意気といいますか、心掛けのようなものが溢れていました。


さて、趣味とはいえ侮ってはいけません。

なにせ、庭園鉄道と題して、
庭に6年以上かけて線路を敷き、
乗って運転できるサイズの機関車を走らせるぐらいですから、

趣味は趣味でも、半端じゃない事がわかるかと思います。


そんな、森さんの書かれる文章は、
なかなかどうして我々のような職業としてものづくりに
携わっている人間にも、ぐっとしみ込みます。

残念ながら、技術のセンスというものに対する認識は一般的ではない。技術者の間では高く評価されるセンスも、社会的には認知さえされない場合が多い。なにしろそういうライセンスがあるわけではなく、また「業績」として記録が残るものでもない。

例えば、金型の場合、
製品としてみえない部分が、金型として非常に複雑な構造になっています。
しかし、製品としては見えないですし、そもそも、見えたとしてもそこから
金型の構造を想像してしまうのは同業者のみ。
確かに、こういった技術やセンスの評価というのは難しいかもしれません。

世の中にはこのセンスで解決された問題がいたるところにあるのだ。
一般の人は、それを「努力」や「根性」で片付けるし、「才能」という「魔性」みたいなものとして認識しているけど、それは歴然と存在する技量、あるいは知性のひとつなのだ。

ですから、我々としては
「いかに非製造業の方にも理解してもらうか?」
というのがひとつの課題といえそうです。


さて、そんな中、最近の製造業は、
ミスは許されない。完璧を目指そう!!とか
規格、規格、やれ規格。とか
短い納期の割には結構要求は厳しかったりします。

そもそも完璧ということはない。どこまでいってもこれ以上はない、という状況にはならない。むしろ、上り詰めるほど見えなかったものが見えてくる。この感覚は研究でも同じだ。調べるほど、考えるほど、探求するほどむしろ謎は増える。知れば知るほど、わからないことが多くなる。ようするに、知ることは、知らないことを増やす行為なのだ。

まぁ、そんなことお客さんに言えるわけはないですが。。。
でも、すごくよく解ります。

締め切りがきまっている以上、それは守らなければいけません。
でも、突き詰めていくと、他の部分が気になって、そこをつめるとまた他の部分が。。。
なんてことはよくある事だと思います。
正直、妥協が必要な場合も多々あります。

もちろん、くだらないミスというのも存在するわけで、
それは許せる事ではないわけですが、
優先度、重要度を見極めて、良い意味で手を抜く部分は手を抜くことが
必要ではないかと思います。
そういうさじ加減も、いわゆるセンスのひとつではないでしょうか?

■ 書籍概要
『創るセンス 工作の思考』
森博嗣 / 著
集英社新書 (2010/02/17)
ISBN 4087205312

■ 目次
1章 工作少年の時代(最後の工作少年、TVゲームとパソコンの登場 ほか)
2章 最近感じる若者の技術離れ(心配する能力、理科離れとは? ほか)
3章 技術者に要求されるセンス(コツとは何か、どうしても必要なセンス ほか)
4章 もの作りのセンスを育てるには(なにもかもがつまらない?、楽しさは自分で作るもの ほか)
5章 創作のセンスが産み出す価値(作品の価値、ほかにはないもの ほか)

  




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