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2010年4月アーカイブ

 大型連休の合間の日曜日、いかがお過ごしでしょうか。

 

 今回と次回の当ブログ、さる4月14日(水)から17日(土)までの4日間、インテックス大阪で行われた『インターモールド2010・金型展2010』に出かけてきましたので、そのレポートを書きたいと思います。

 

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写真: 会場風景

 

中小メーカの取引先開拓の場として

 毎年4月ごろに東京と大阪で交互に開催される同展、工作機械やCAD/CAMの開発元・販売店だけでなく、中小規模の加工メーカの出展も多く、経費削減の中でもおよそ200社がブースを構え、4日間の来場者は40283人(主催者発表)を集めました。 

 2009年4月に東京ビックサイトで行われた『インターモールド2009』は出展が287社、来場者40109人(主催者発表)なので、「おおむね前年並み」というところでしょうか。 

 

 一方、中小の部品メーカが出展する全国規模の展示会としては、毎年6月ごろに東京ビックサイトで開催される『設計製造ソリューション展』と併催される『機械要素技術展』があります。 こちらは、出展が1589社、来場者が75,266人です。 ( いずれも2009年、主催者発表。→ http://www.dms-tokyo.jp/dms/jp/exhibit/merit.phtml )

 

※ これらの展示会は毎年10月ごろに『関西設計製造ソリューション展』・『関西機械要素技術展』として大阪でも開催されます。 出展は623社(2009年)、3日間の来場者は同時開催展の合計で32259人(2008年)、31373人(2009年)。 主催者サイト → http://www.mtech-kansai.jp/jp/exhibit/merit.phtml 。

 

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写真: 中小規模の部品メーカの出展風景

展示スタイルは多彩。 実演によって自社技術をPRするブースも。

 

■左側の写真にご登場の各社(日本金型工業会エリアに出展)

(各社ともWebサイトの充実ぶりとデザインの良さに感心させられます。

 リンクを是非ご参照ください。)

上1:(株)猩々精機 (じょうじょうせいき、東京都足立区)

 → http://www.shoujoh.co.jp/

上2:(株)松野金型製作所 (横浜市都筑区)

 → http://www.matsuno-k.co.jp/

下:(有)橋本工業 (大阪市平野区)

 → http://www.hk-polish.com/

 

■右側の写真にご登場の各社

上:(株)橋本テクニカル工業 (富山県富山市婦中町)

 → http://www.mizusumasi.co.jp/ ・・・ オリジナル商品の通販サイトも。

下: 協同組合京都府金属プレス工業会

 → http://www.kyoto-stamp.org/

 

====================

 

 ここ数年の傾向としてはインターモールド(略称:IMJ)から機械要素技術展(略称:MTECH)へのシフトは否めませんが、出展にかかる費用、ブースの広さなどいろいろな意味での“出展のしやすさ”(=出展することへの敷居の低さ)を魅力として、「あえてIMJを選ぶ」という中小メーカの出展もあります。

 

 また、開期がMTECHが水〜金曜日の3日間に対して、IMJは土曜日も開催。 水〜土曜日の4日間が『長くて疲れる。間延びする。』という意見も聞きますし、平日動きにくい層、たとえば現場マネージャや営業職などが来場するという点においては『仕事に直結しやすい』と感じる一面もあるようです。 実際、インターモールドの4日間の中では土曜日の来場者が最も多い状況がこの数年続いています。

 

 【彦】自身の見方としては、東京ビックサイトでの機械要素技術展ほか同時開催展への来場者数には部品加工と直接的な関係のない職種、たとえばCADシステムの商社やCGの関係者、3D-CADやシミュレーションなどITシステム関連の関係者も多く含まれるので、“部品メーカの新規取引先の開拓”という展では、来場者数は話半分程度に、5割引で見たほうがハズレがないと思います。

 

 そういう点においても、(縮小傾向であるとはいえ)インターモールドはもうしばらくの間、有力な展示会のひとつであり続けるのではないでしょうか。 景気も回復したタイミングで・東京ビックサイトで開催される来年4月のインターモールドこそは、その真価と存在意義が問われる開催になると思います。

 

 

■ 『インターモールド2010』公式サイト

 → http://www.itp.gr.jp/im/

■ 『機械要素技術展(東京)』公式サイト

 → http://www.mtech-tokyo.jp/

■ 『関西機械要素技術展(大阪)』公式サイト

 →  http://www.mtech-kansai.jp/

 

 

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↑当ブログトップページの手作業の写真はじめ、2008年10月25日に記事掲載(http://www.sugoizo-blog.com/2008/10/post-2.html)の(株)ソルテック/(株)塩入製作所のブース。 同社も『あえてIMJを選ぶ』という1社で、取引先の開拓とともに、『社員教育のひとつとして』という意味でも出展を継続しているそうです。 ( このあたりの背景と成果・課題についても、次号にて詳報したいと思います。)

 

 大型連休の半ば、好い休日をお過ごしくださいませ。

 


・世界の全人口65億人のうち、90%にあたる58億人は、私たちの多くにとって当たり前の製品やサービスに、まったくといっていいほど縁がない。さらにその約半分は、食糧や、きれいな水、雨風をしのぐ場所さえ満足に得られない。(イントロダクションより)

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『世界を変えるデザイン ―ものづくりには夢がある?』

 

月末恒例の書評です。
今回、ご紹介する書籍のテーマはずばりデザイン。


デザインというと、

オシャレで使い勝手がよくって、その代わり少し高いというイメージがあるかと思うのですが、

本書で言うデザインは、ちょっと違います。


本書で言うデザイン。

それは世界の人口の90%にあたる人々へ向けた、

シンプルで機能的で、低価格な本当に生活するために必要なもの。


もしかしたら、デザインに対しての考え方を

見つめなおすきっかけになるかもしれない、そんな1冊です。


■ 目次
序文
Part 1 デザイン革命とその可能性
  世界に広がるデザイン――貧困に終止符を
  残りの90%のためのデザイン
Part 2 デザイン・プロジェクトの現場から
  畑から作られる燃料
  収入を得るためのキックスタート
  ワン・ラップトップ・パー・チャイルド(子供一人にラップトップ一台)
  安定的で再生可能な農村部エネルギー
  水を転がす スラム地域のソーラー・キッチン
  命を守るトウガラシ・フェンス
  リープフロッグを起こす――グローバル・イノベーションのためのデザイン戦略
  カトリーナ家具プロジェクト
  取り残された人々から学ぶこと――真の公共建築のためのマニフェスト
  すべての人に聴覚を
  ポットインポット・クーラー
Part 3 残りの90%のためのデザイン展 展示品の紹介
統計情報
参考文献
関連・協力組織一覧
監訳者あとがき


■ 書感

・『DESIGN FOR THE OTHER 90%』(原題より)
・世界のデザイナーの95%は、世界の10%を占めるにすぎない、最も豊かな顧客向けの製品とサービスの開発に全力を注いでいる。(p40)

本書の原題は『DESIGN FOR THE OTHER 90%』。
英語が苦手な頭を駆使して訳してみると

「(世界の)他の90%のためのデザイン」

といったところでしょうか?

 

多くのデザイナーのデザインするプロダクトは、
世界の90%の人々ではなく、10%の豊かな人に向けて作られたものだといいます。

すなわち、世界の大半の人には、

不要なもの(あるいは手の出ないもの)であるということです。


本書ではデザイナーという言い方がされていますが、
これはものづくりに携わる人すべてに当てはまる数値のような気がします。



・特別に魅力的というわけではなく、機能も限られていることが多く、価格は非常に安い。だが、そんなデザインが人間の生活を変え、時には命を救う力さえ秘めているのだ(p13)
・デザインは、場合によっては高価すぎるために、それを最も必要とする人たちにとって手が届かず、持続可能でないことがある。(p36)
・本書のテーマは、高価な解決策を提供することではなく、低価格なオープンソースのデザインの提供にある(p38)
・一日の稼ぎが2ドル以下の世界の27億人にとって、手に入る価格かどうかが決め手なのだ(p42)
・小型化と値段の手頃さの二つの面で、画期的な案を出すこと。そして三つめのポイントは、新製品を限りなく拡張していけるようにすることだ。

世の中の90%の人々が求めているものそれは、
オシャレなデザインではなく、問題を解決するためのデザイン。
余計な飾りはむしろ邪魔なわけです。


低価格で、小型で、さらに多機能ではないが本当に必要な機能が織り込まれている。

そんな製品が求められています。

今、我々の周りにある製品とは、

どちらかといえば逆の発想が必要になってくるわけですね。


ここで求められているデザインのポイントの一つに、

小型化があげれられていますが、

それこそ日本のものづくりの得意とするところ。

もしかしたら、日本のものづくりの方向性を検討する上で、

世界の90%の人々のことを考えることは、必要なことなのかもしれません。



・世界の貧困層の生活を改善したいという動機で、手頃な価格の製品の開発を始めているデザイナーが、今は少数でも増えつつあるのは確かに立派なことだ。だが、安くデザインするというプロセスを推し進める、本当に長続きする原動力は一つしかない。
 それがお金になるからだ。(p59)

本書で取り上げられているデザインは、社会的に有意義なことです。
しかし、職業として、デザインやものづくりに関わっている以上
そこに利益がなければ意味はありません。


少し乱暴な言い方かもしれませんが、
これは慈善事業ではなく、ビジネスなのです。


社会的に意義のあることをして、利益を得る。
それって、すばらしいことではないでしょうか?


ちなみに、本書。
ふんだんにカラー写真が掲載されており、
読むだけでなく、見ることでも伝わってくるつくりになってます。



そんな本書で紹介されている製品群の中から、
Q-ドラムという製品に関する動画がありましたのでご紹介します。




仕組みは非常に単純です。

従来なら、重いバケツを抱えて川まで水を汲みに行っていたのを、
Q-ドラムを採用することで、転がしながら運ぶことができるようになったというもの。


恐らく多くの方が、ニュースやドキュメンタリー番組などで、
川まで水を汲みにバケツを抱えて行く人がいる事実
を知っているのではないでしょうか?


それを見て。。。
『大変だなぁ』と思うか、
『先進国の税金を使って整備すればいいのに』と思うか、
『転がして運べる製品をつくろう』と思うのか、


ものづくりに携わるものとして非常に考えさせらる一冊です。



■ 展示会の情報
本書に関することを、ネットで調べていたら、

偶然にも、5,6月に東京で展示会が開催されることが解りました。


『世界を変えるデザイン展』 http://exhibition.bop-design.com/

・東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂)
5月15日(土)〜6月13日(日) 11:00 ? 19:00
・アクシスギャラリー(港区六本木)
5月28日(金)〜6月13日(日) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)

入場料 : 無 料


2つの会場で開かれるこの展覧会。
興味がおありの方は是非。



■ 書籍概要
『世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある』
シンシア スミス/編, 槌屋 詩野/監訳, 北村 陽子/翻訳  
英治出版 (2009-10-20)


先日、ものづくり展を見てきました。(ものづくり展は、4/4に終了しました)

ものづくり展
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/03mono/index.html

このブログで紹介した(株)かいわの微細クワガタも展示されました。
経済産業大臣賞
「限界を超えた超薄肉、超微細プラスチック製品を金型製作・成形加工で可能にする技術を確立」
http://www.sugoizo-blog.com/2009/08/post-37.html

僕は、このものづくり展で受賞した数々の技術を実際の目で見たいというのと、受賞した方々が何を考え、何を思い、この技術を開発したのか、その技術者の頭の中を見たいという思いがありました。

展示してある受賞作品にはそれぞれ、その技術の紹介と受賞者の声を書いたパネルがありました。
受賞した技術の内容を知ることはもちろん大事ですが、技術はその分野に精通していないと解らないものもあります。
ですが、受賞者の声は、その壁は関係なく、ものづくりをしている者であればだれにでも感じ取ることできる思いです。
僕は、この受賞者の声をじっくりと時間を掛けて読み、ものづくりへの思いを感じてきました。
その中で僕が、心に残ったもの、これぞものづくりの真骨頂だ、と思ったものを今回紹介したいと思います。

経済産業大臣賞 廣瀬製紙株式会社
技術革新を生み出すための条件は、会社規模や研究予算の多少ではない。常に創意工夫を怠らないこと、現状に満足しない精神、さらには何故、技術革新を生み出さなければならないのかという問いに対して明確な答えを持っていること。自らの中に技術革新を生み出せる源があるのではないでしょうか。

hirose-01.jpg 開発費が無いからできない、のではなく、常に創意工夫をし、新しい技術を見つけていく気持ちが大事なのです。







経済産業省大臣賞 株式会社かいわ
10年程前に、社内の大改革をし世界屈指の技術の会社をつくろうという思いから、弊社は微細・高精度をターゲットとして努力して来ました。

kaiwa-01.jpgkaiwa-02.jpg 会社の目標をハッキリと掲げ、社員が一致団結してそれに向かってきた結果です。





経済産業省大臣賞 マクセファインテック株式会社
背景には長年培ってきた金型加工技術と成形技術によるものだと思っています。アイデアは日々、湧き出ても、それを具体化できる現場力が有っての新技術です。

maxel-01.jpg アイデアだけでなく、それを実行する部隊(技術)があったからこそ実現できたのです。







特別賞 ハードロック工業株式会社
幼少期から、不便なものを見ては、何か考え簡単なアイデア品をつくり、それを大人が喜んで使う姿をみて嬉しさうを感じたことが、ものづくりの原点があったと思います。何事には好奇心をもち取組み、それを深める時、アイデアが生まれます。

hard-01.jpg ものづくりの喜び、発明の喜びは、いつまでも持ち続けたいです。







内閣総理大臣賞 有限会社小松ダイヤモンド工業
「誰も考えつかなかった、どこにもないもの」が世界中で認められる瞬間を経験し、父より受け継いだ「匠の技」の素晴らしさを知りました。

komatsu-01.jpg やはり匠の技は、永遠に不滅です!








やはりみなさん、ものづくりに対して強い思いがあり、ただ漠然とものづくりをしているのではなく、目標を持ちそれに向かって信念を貫き通しているのだと思いました。
そして、この受賞された方々は決して特別な方ではないと言うこと、信念を持って取り組めば、誰でも新しい技術を生み出せるチャンスがあると言うことを感じました。

優れた技術を一番に持っているのは、実際に汗水流して物を作っている町工場です。
新しい技術を生み出せる一番近い存在だと思います。
今後、この日本の町工場から新しい技術、素晴らしい技術がどんどん生まれ出てくることを心から願っています。

※午後からシンポジウムがありましたが、そのレポートはこちらのブログに書きましたので、もし宜しければご覧なってください。

 【彦】でございます。

 前々回の投稿、前回の投稿と、去る3月20日(土)と21日(日)に

 パシフィコ横浜で行われた「次世代フェスタ」をテーマに書いてみました。

 

 私の住む神奈川県は製造業の盛んな自治体です。

 「職人」 という働き方について、川崎市・横浜市では、優れた技能を有する人物を"マイスター"として認定する制度を設け、それぞれに事業を行っています。

 

 話はそれてローカルな話題になりますが、自分が住まう横浜市都筑区の区民祭などでは、材木(丸太)をノコギリを切る競争やベーゴマ、メンコなどが行われています。

 親子3世代が同じ土俵にのって勝負すると、ことごとく"おじいちゃん世代"が勝つのが見ていて痛快です。 ( 子供はさておき、働き盛り世代、がんばるわりにはダメなんですね。 ) いわゆる"昔の人"のフィジカルのすごさ・偉大さを感じずにはいられません。

  "マイスター"のような「技能」の価値を認める施策や、他の追随を許さないフィジカルを適正に評価する機運の高まり・市民レベルでの意識の深まりに、自分は大いに期待しています。

 

 このブログにおいても、マイスター関連のイベントやニュースについてお伝えしていきたいと思います。

  

■ まいぷれ[川崎市トップ]  > 職人に学ぶ

川崎市『職人に学ぶ』のコーナーでは、川崎市で活躍する「かわさきマイスター」、「川崎市技能職団体連絡協議会」という二つの団体のイベントでの活動レポートや、職人達の仕事へのこだわりや、技能を紹介。 職人達の技能の実演や作品展示、ものづくり体験ができるイベントも多数開催。

 → http://kawasaki.mypl.net/kawasaki_meister/


■ ものづくり共和国

 川崎市内の中小製造業の有志(主に2〜3代目経営者・後継者)による『ものづくりを楽しもう』という連携。

 → http://monokuni.com/

 

■ 横浜マイスター事業(横浜市Webサイト)

 → http://www.city.yokohama.jp/me/keizai/koyo/kinpuku/meister/

 

■ ウィキペディア『 職場体験 』(中学等の教育課程内の特別活動・総合学習)

 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B7%E5%A0%B4%E4%BD%93%E9%A8%93

 

■ 『中学校職場体験ガイド』 文部科学省Webサイト

   職場体験の必要性とその背景、意義、現状、などあります。

 → http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/026.htm

 

■ ウィキペディア 『13歳のハローワーク』 (村上龍著、幻冬舎刊)

 → http://ja.wikipedia.org/wiki/13%E6%AD%B3%E3%81%AE%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF

 

□ 横浜マイスターの技能を披露する「横浜マイスターまつり」(2009年11月)

 → http://www.hamakei.com/headline/4492/

  

□ 「横浜マイスター」を紹介するガイドブック (横浜市Webサイト)

 卓越した技能を持った横浜マイスターを紹介し、技能職について広く市民活動団体に知らせて役立ててもらうために発行している「横浜マイスター事業ガイドブック」のPDFがあります。

 → http://www.city.yokohama.jp/me/keizai/koyo/kinpuku/meister-guide.html

 

 首都圏では桜の見ごろのピークも過ぎたところです。

 異動・赴任など新生活の季節ならではのバタバタも収まって新年度の本格的な始まりというところでしょうか。

 

 自分としましては、実に慌ただしい・気ぜわしい1週間でした。 

 プロ野球のテレビ中継などまったくといってよいほど見ないのですが、

 読売巨人軍の"キムタク"こと木村拓也コーチの他界なども、気になったニュース。

 

 一芸で目立つのではなく、なんでも器用にこなして結果を出すマルチプレイヤーとして、

 ある種の"ユーティリティ"としての活躍、《立派だ!》のひとことです。

 

 一般的には、"なんでも屋"になることにプライドがジャマしたり、いろいろな邪念がつきまとったりしてなかなか潔くなれないと思うのですが、基本的に「試合に出して貰えるなら何でもやります」というスタンス。

 

 1990年にドラフト外で日本ハムに入団してからの20年間の活躍と数々のエピソード、「後に続く人たちの目標になりたい」という姿勢、あたまが下がります。

 

■ ウィキペディア『木村拓也(プロ野球選手)』

 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%8B%93%E4%B9%9F

 

 

 さて。

 今回は前回投稿した『次世代フェスタ@パシフィコ横浜』について、感想や関連情報を書きたいと思います。

 (イベントの概要は前回の投稿 http://www.sugoizo-blog.com/2010/04/post-56.html をご覧ください。) 

 

【感想】

 このイベントの開催を知ったとき、自分としては、正直なところ

  《 開催趣旨や目的がごもっともなのは認める。けれど、内容はどこぞのぶら下がってる広告代理店の企画だろ、所詮は志あるやなしやのお役所の予算消化だろ 》

 などと斜めに構えていました。 反対にいえば、《自分だったらどういう風にやってやろうか》という視点で見て来ようか、ということでもあります。

 

 ひとつは、AKB48を呼んだステージイベントの具合、もうひとつは、135ある技能職種の全体像、これら2点を興味の中心としてみてきました。

 

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 まずはAKB48のステージイベント。

 出演したAKB48の秋元才加さん・宮澤佐江さんも「ものづくり」を体験、ということで、「貴金属装身具製作」の技能士の指導のもと慣れない手つきでアクセサリづくりに挑戦していました。

 目論見では、次世代フェスタの来場者のメインターゲットは「これから将来を考えようとしている児童・生徒」、ならびに「若者に進路指導をする立場にある先生方」。 しかし、それを囲む来場者は《ものづくり云々よりも、半数近くがAKBのファンなのでは??》という印象も。

 

 アクセサリーづくりが「貴金属装身具製作」技能であることはよしとして、経済産業省が後継者を増やしたい技能のど真ん中はそこではないのでは?、と思いますので、たとえば、金属加工、電子機器組立て、土木・建築などに挑戦するプログラムを用意したほうが吉か?と感じました。

 また、これで好しとするなら、自分ならメーカーのサポートを受けているスポーツ選手の有志(有"志"であることが重要)や、特定メーカーの色が出ることを問題にするのであれば、普段はものづくりに関わっている落語家やアーティストのような人を捜した方が良かったのでは、とも思いました。

 

  『次世代フェスタ』 全体については、《 技能職種って135もあったのか 》という点に驚くとともに、一朝一夕には修得できない"技"に打ち込む職業を進路に悩む若いひとに紹介する・あるいは紹介するための要点を周囲の大人たちに向けて発信するイベントとして、大きな意味があったと思います。

 技能検定は国家資格ですし、135もあれば、その人に適った職種もかならずや見つかるのではないでしょうか。 このような情報発信は是非とも継続していただきたい、と感じました。

 

■ ウィキペディア『技能士』(135職種が列挙されています)

 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%A3%AB

 

  この「次世代フェスタ」が、主催者や開催場所の最適化を模索しつつ長く継続してほしいと願う一方で、このようなイベントが、地域の商工祭や商店街のお祭り、あるいは神社仏閣の祭礼などの関連イベントとして、もっと身近に・生活のなかで、"技能"に触れる催しとして存在してほしいとも感じました。

 また、製造業のなかの手業・手技について、もはや"先輩の技を見て盗め"という時代でもない昨今、将来のために、水産業界でいう"さかな君"のような伝道師も現れてほしいなぁ、とも思いました。
 

 もうひとつ。

 ガーデニングの実演を終えた造園士のみなさんが会場を回っている途中、平らな鉄板がみるみる立体形状になっていく鈑金作業の実演をみて、「すごくない?」、「すげぇ」などとその技を素直にリスペクトしていたのが印象的でした。

 手に職を持つ人同士のこのような感性、実に清々しいです。

 おそらく、別分野の技能士氏が見れば、庭の図面をみて石を並べ・土を敷き・花壇をつくり・芝生をはり・花木の植え込みをするテキパキした作業も、「すげぇ」という印象だと思います。 

  

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春めいて活気づく季節になりました。 今週もがんばりましょう ♪

 

 

 4月になりました。 

 今回は、去る3月20日(土)と21日(日)の2日間、パシフィコ横浜で行われたさまざまな技能士の資格と仕事の内容を紹介するイベント「“ものづくり立国・日本”次世代フェスタ」について、【彦】がお届けいたします。

 

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 「“ものづくり立国・日本”次世代フェスタ」は、 「仕事の名前は知っていても、実際どんな作業をしているのか知る機会が少ない」、「知る機会も以前(=現役世代が学んだ昭和のころ)にくらべて減っている」という実情や次世代への技能の伝承の重要性と若者世代のものづくり離れ・技能離れという現実を背景に企画されたイベントで、今回が初開催です。 厚生労働省が主催しています。

 来場者のメインターゲットは「これから将来を考えようとしている児童・生徒」、ならびに「若者に進路指導をする立場にある先生方」に設定されており、これらの来場者に実社会の中でさまざまに活躍している若年技能士の姿とその技能を紹介し、“ものづくり”を将来の選択肢に考えてもらうことを目的としています。

 

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 現在、国が定める「技能職種」は建設、金属加工、電気・精密機械器具など12分野・135種類があります。 それぞれの職種について技能検定試験(1〜3級)が行われているほか、若い技能者が各国の代表とレベルを競い合う技能五輪・技能グランプリなどの国際大会も行われています。

 会場には、135ある技能職種について、それぞれの先輩技能士からのメッセージを紹介するコーナーや、寝具製作や建築板金、和裁などの体験コーナー、各協会や連合会などの技能士団体による業界PRコーナー、関東近隣の農業高校、工業高校、各種専修学校などを中心とした学校コーナーなどが設営されるとともに、34職種についてはものづくり技能士の実演も行われ、磨き抜かれた技とスピードとともに“ものづくりの仕事”の魅力をPRしました。

 

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 展示コーナーや各ブースで実演の一方、ステージイベントでは、「痛くない注射針」や「携帯電話用小型電池ケース」などで有名な岡野工業(東京都大田区)の岡野雅行さんによる教育者セミナー(20日のみ)や、技能五輪国際金メダリストによるトークセッション、アイドルグループ「AKB48」のメンバー(秋元才加さん・宮澤佐江さんが登場)がものづくりに挑戦する「チャレンジステージ」なども開催され、盛況でした。

 

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 次回、感想や関連情報など、書いてみたいと思います。

 首都圏は桜がちょうど見ごろです。春の嵐の日も花冷えの日もあります。

 新年度の始まり、ご自愛のほどお過ごしくださいませ。

   

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