水曜日ですが「文化の日」で休日の方も多いと思います。
予定より早いタイミングですが、【彦】が書かせていただきます。
先日の投稿( http://www.sugoizo-blog.com/2010/10/post-78.html )でご紹介したところの
『東京工業高等専門学校』こと通称:“東京高専”、10月31日、その学園祭である 『くぬぎだ祭』 に
家族で出かけてきました。
つくる楽しさいっぱいの 「くぬぎだ祭」。 詳しいレポートは後日お届けする予定ですが、
とりいそぎ、その会場で学生たちが熱心にPRしていた 『 使用済み小型家電のリサイクル 』
について、ご紹介したいと思います。

【 「平成22年 使用済小型家電の回収モデル事業」のポスター 】
東京都江東区と八王子市でモデル事業が展開されています。
事業の紹介ページは、http://www.kogatakaden-r.jp/about.html 。
/* 都市鉱山、レアメタル(希少金属)の有効活用 */
リサイクルの目的は、お察しの通り、これらの製品に含まれている 希少金属 = レアメタルの
有効活用にあります。
ウィキペディアによれば、レアメタルとは、
「鉄、銅、亜鉛、アルミニウム等のベースメタル(コモンメタルやメジャーメタルとも呼ばれる)や
金、銀などの貴金属以外で、産業に利用されている非鉄金属を指す」
と解説されています。
具体的には、軽い方から順に(=元素記号順)に
リチウム ベリリウム ホウ素(ボロン)、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、
コバルト、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム、セレン、ルビジウム、ストロンチウム、
ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、パラジウム、インジウム、アンチモン、テルル、
セシウム、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金(プラチナ)、
タリウム、ビスマス の30鉱種に、
最近話題の“レアアース”こと 「希土類」の17元素(※1)をまとめて 1鉱種と数えた31種を指します。
※1 『 レアアース17種 』 とは、、
スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、
プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、 テルビウム、
ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、の17元素。
■ ウィキペディア 『 レアメタル(希少金属) 』
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%AB
■ ウィキペディア 『 レアアース(希土類元素) 』
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9
レアメタルのリサイクルは、資源に乏しい日本が先端産業の競争力を確保するために
真剣に考えなければならない課題とされています。
たとえば、インジウムやリチウムなどは新興国での需要も急増しており、世界的な資源争奪戦の
様相となっています。 また、ガリウムはあと数年で、インジウムやハフニウムも10年程度で、
(分類上はレアメタルではありませんが)亜鉛も20年以内には枯渇すると予測されています。
こうした危機を回避するため、家庭に眠ったままの レアメタルを多く含んだ使用済み小型家電の
リサイクルが注目されているわけです。
では、「小型家電」とはなんでしょうか。
今回の回収モデル事業では、ポケットサイズ(25cm×15cm以内)のポータブルな電子機器、
もしくは、電源として乾電池、充電池/充電器を使用する製品、と定義されています。
具体的には、携帯電話、電卓、電子辞書、デジカメ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、
ポータブルゲーム機、ならびに その付属機器 などをあげられます。
また、テレビ・エアコン・照明器具等の“リモコン”、歩数計、デジタル体温計など
液晶の表示部がある電子機器も 今回のリサイクルの対象です。
これらの機器は、これまで廃棄の際の回収ルートが確立しておらず、
所有者が不燃ゴミとして処分したり、あるいは、ゴミにするにはもったいない気持ちから
捨てるに捨てられず、なんとなくそのまま (いわゆる“ガラクタ”として) 所持している
ことも多いのだそうです(※2)。
※2 このような “使っていないが捨ててもいない状態” について、経済産業省では、
「使用済みとなっても廃棄せず手元に保有したままである」という状況の定義づけを行い、
このような状況について“退蔵”と呼称することにしているそうです。

【 デジカメを分解したサンプル 】
インジウム・ストロンチウムが液晶、リチウム・コバルトがバッテリー、
ネオジムがモーターやマイク・スピーカー等の磁石、ニッケルが三脚座のネジ部、
部品でいえば、LEDにはガリウム、コンデンサーにはパラジウム・タンタル・ニッケル 、、、
という具合に含まれています。 また、基板・接点・ICチップ(チップ内の配線など)には
かなりの量の 高純度な 金 ・ 銀 が使われています。
なお、これからの季節に活躍する インクジェットプリンタ の インクカートリッジ 、
ご存知の通り、端子部分が金メッキになっているほか、近年はICチップも内蔵されています。
回収ボックスは 家電量販店のほか、大きな郵便局にも置かれるようになっているようです。
■ 使用済小型家電回収の現状と課題PDF( 経済産業省 )
→ http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004564/pdf/g90604a02j.pdf
■ 使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理に関する研究会
→ http://www.env.go.jp/recycle/recycling/raremetals/conf_ruca.html
■ 「眠れる都市鉱山」発掘を目指す経産省 ( ケータイWatch Webサイト )
( 「たんすケータイあつめタイ\(^o^)/」の取組みについて、背景やねらいの紹介。 )
→ http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20100125_344197.html
□ ご参考) ウィキペディア 『 都市鉱山 』
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%B8%82%E9%89%B1%E5%B1%B1
これまで曖昧だった小型家電の廃棄・回収ルート、これから確立されていくはずです。
“退蔵品”がお手元にあれば、もうしばらく捨てずに保管してください。
ものづくりの未来に、必ずや役立つ取り組みです 。 。 。 って、学生が言ってました。
若者に、子どもたちに、明るく・豊かな未来を 。
社会人のみなさんも、どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _;)m
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