モノの値段には理由がある。
高いか安いか判断基準はひとそれぞれだけれども
材料費や人件費など目に見える部分だけで判断するのではなく、
製品を生み出した開発技術者の思いやノウハウなど目に見えない部分も
製品の価値として評価するべきではないだろうか。
今回は、?東大阪技研 的場様のブログ『ひがラボブログ』からご寄稿頂きました。
「日本は高い?」
よく製造業の中で、最近耳にするのが「日本の工作機械は値段が高い」と言う言葉です。
「台湾製のマシンが近年日本製と同等品で値段が半分だ!」
「コストパフォーマンス抜群だし、保守もまぁまぁいけてる」
ともよく聞くようになりました。
いやしかし、僕は新興国産のマシンを使って仕事をした事は無いのも実情。
んだ、でも本当に日本の主要工作機械メーカーの機械は値段がボッタクリなのか?
それも疑問です。
当社の機械も、たまに整備する時に構造を見たりするのですが
「う〜ん、よく手が込んでるなぁ。。。」
と思ってみて見たり。
たまに操作ミスでトラブルを起こしてしまったりもするのですが、多少のトラブルなら「ケロッ」と何かありましたか?的な感じです。
使い込んでいて、使えば使うほど納得の操作性と剛性と加工精度。
「本当に設計や製造サイドがよくよく考えて作ってるなぁ」
が本音です。
先輩の工場に数台日立製(現森精機)のマシニングが並んでいますが、そこそこ年式も経っていて、部品加工業なのでそれは繰り返し繰り返し作業をこなしている。
いつも見るたびに
「多分開発者や設計者の考えていたの限界を超えてるのにまだ普通に動いてるんやろうなぁ」
とボーっと眺めています。
確かに、日本の工作機械を分解し、中身を見て同じ素材や同じ形状でくみ上げれば同じような機械はノウハウが無しに簡単に生まれるのも解る話です。
(ようは設計開発コストが丸々無い上に人件費も倍半分ですので、値段も安くなる)
でも、その目に見える部分だけではなく、目に見えないノウハウや思いは真似できんですよね。
ここには、こう言う訳があり、このネジを使っている。
ここは、剛性が必要な場所だから、この組み方をしている。
精度が必要な箇所だから、機械で無くあえて手で仕上げて研磨している。
この辺りが、日本製のコストなんだと思うんだけどなぁ。
その内新興国産のマシンも、月日と共に、もっと素晴らしい製品になっていくのも事実。
でも、その時にはひょっとしたら日本のマシンの価格と変わらないぐらいになってるんじゃないのかなぁ?
さて、その半値の機械は、想像の限界を超えた作業でも、まだ使い続けていれるのだろうか。
日本の製造業に求められている、要所にこれから追い続けていけるのだろうか。
だって、半値でっせ?
人件費と開発費用を抑えているだけで、本当にそんな価格で全く同じ物が出来るの???
その前に、新興国産のマシンを日本人が使って安く仕事する必要は有るのだろうか?
それなら、人件費の安い新興国の方が使った方が、もっと良いのでは?
僕はこう考えるのです。
「日本の機械は高い」
ではなく
「モノの割にはまぁまぁお安くない?」
と。
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