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書評『ムーンショットデザイン幸福論』 【ochi】

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久しぶりの書評です。
今回ご紹介するのは、コチラの書籍になります。

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『ムーンショットデザイン幸福論』
奥山 清行 著 / ランダムハウスジャパン


著者の奥山さんは、
フェラーリのデザイン・ディレクターを勤めたこともある
日本を代表する世界的なデザイナーです。

非常にさまざまな経験をされており、
デザインナーとものづくり現場の両方の視点を持っており、
世界から見た、日本のものづくりやデザインの
長所短所を把握している方です。

奥山さんの著書をこのブログで紹介するのは始めてですが、
どの著書も、起業の大小に関わらず
日本の製造業者、デザイナーすべての人に読んでいただきたい。
個人的には、そのように思える良書です。

■ 目次
PART.1 僕が出会った幸福な人たち
PART.2 モノと人の「幸福な関係」
PART.3 「幸福な仕事」のキーポイント
PART.4 幸福を実現するためのプロジェクト


■ 書感

今回の書籍、実はかなり抜き出したい部分があったのですが、
さすがにそれを全部のせてしまうと出版社に訴えられてしまいそうです。
(見ているかどうかは別として。。。)

というわけで、今回は厳選して5箇所抜き出すのにとどめておきました。

デザイナーに要求される資質は「絵がうまいこと」や「ものづくりのアイデアがたくさん出せること」だけではない。多くの人の話を聞き、それを理解する能力も必要だし、私情を捨てて客観的に判断し、選択する能力も持っていなければならない。それらの中で何よりも必要なのは、コミュニケーション能力だと僕は思っている(4)

デザイナーに関わらずただいいモノを作っていればいい時代は終わりました。
ただ作るだけなら、人件費の安い国で作ったほうがいいですからね。
これからの時代に必要になっていくのは、
コミュニケーションをとることで、より良いもの、オリジナリティがあるものを
作っていくことではないでしょうか?

そんな中、象徴的なのがイタリアのブランドの話。

なぜロングコートなのかと言うと、仕立てを変えるたびに少しずつ短くしていけば、いつまでも古くならないからだ。日本の女性がその昔、着物でやっていたことと同じだ(57)

イタリアの女性が高いブランド物のコートを買うのは、長く一生ものとして使うためであり、
日本人でよく見かける、宗教的なブランド崇拝とは違うということ。
そして実は昔の日本でもそれは行われていたこと。
多少高価でも、より良いものを長く使う。
これは日本でものを作る場合に意識したい部分だと思います。

さらにその上に加味したいのが。。。

一人の船頭たる設計者の個性がハッキリした車やバイクは、不完全な部分があっても人の心を動かし、買った人をも捲き込んで、後世に残す努力をさせる。優れたものは生み出した人と感動を受け継ぐが一緒になって歴史に残るのだ(67)

個性。
先ほども書きましたが、今の日本では、
いいものを単に作ればいい時代は収束に向かっています。
となると、我々が生き残るためには、
大量生産品との差別化を図らなければなりません。
製品のロングライフ設計や個性といった部分は、
キーワードになりそうです。


人にはそれぞれ得意、不得意があるが、民族にもそれがある。
例えば日本はものづくりが得意な国民で、金融などは本来不得意な分野に入るのは他国の優秀な人たちと比較すると分かる。
いくら韓国や中国に追い上げられても、日本人はこれからものづくりで生きていくのは理にかなっている。(136)

今知るべきは市場の動向などではなく、自分達が何を作りたいかということだ。
そもそも何をする為に創業者はこの会社を始めたのか。
この会社を生み出した日本と、その地域はどういう文化を持つのか。
そしてそれを受けた自分たちは、どういった信念を持っているのか。市場が一番知りたいのはそこのところで、それがブランドを作る柱になるのだ。(145)

不景気だからといって、安易にオリジナル商品をリリースすることには疑問が残ります。
失礼ながら、そういう商品が欲しいかどうかと聞かれると。。。
ですから、単にだせばいいというものではありません。
しかし、日本でものづくりをし続けることは理にかなっていると、奥山さんは述べています。
世界を良く知っている方の言葉ですから、これは相当に重みがあります。
あとは、そのやり方ではないでしょうか。。。

その根底にあるのが、自分達が何を作りたいのか?という問いにある
そんな気がいたします。

もちろん、その道のりは簡単ではないわけですが、
『できるかどうか?』ではなく、『やらなければいけない。』
もう、そんな時代なのではないでしょうか?






あわせてコチラの書籍もどうぞ


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