あの極小クワガタを作り、ものづくり大賞をも受賞した山梨の㈱かいわさんが、またすごい技術を開発したようです。
2009年7月5日 『株式会社かいわ』前半
2009年8月9日 『株式会社かいわ』後半
これは、かいわさんから送られてきた画像なのですが、面精度Raがなんと4.7nだそうです。
面精度Ra4.7n(ナガセイテクレグッス様で測定)というと、とてつもなく高い精度です。
加工精度の高さに定評のあるリニアモーター駆動のナノマシンsodik AZ250での加工精度は、このページ(http://www.sodick.co.jp/product/nano/index.html)を見ると最高で6.9n。
それよりも精度が高いということになります。
すごいのは、そればかりではありません。
実はこの加工、ナノマシンでは削ったモノではないのです。
かいわさんにあるマシングセンター F-Machで加工したというのです。
F-Machは、ナノマシンではありません。
一般的な高精度なミクロン加工機です。
ミクロン加工機でナノ精度を出すとは驚きです。
これほどまでに高い面精度をどのように加工したのか。
山添社長に聞きました。
「具体的な内容は公開できませんが、私がよく言ってる原理原則と創意と工夫+発想の転換があってこそ出来たのです。特別な事ではないのですが、やったら出来たそんな感じなんです。今回の加工は、私が頭の中で理論を組み立てて、やり方は全て素人の私が考えました。加工は社員ですが。素人でもこんな事が出来る見本として新人さんもチャレンジしてくれるといいですね。」
常識にとらわれずに一度頭を真っ白にし、原理原則に則って今ある仕事を見つめ直してみるとこのような常識を超えたものづくりへの入り口が見えてくるのかもしれません。
かいわさんの新しい技術「μ加工機によるn加工法」。
この先この技術から何が生まれてくるのか、今後の展開が楽しみです。
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