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「町工場とオートバイレース」第2弾(有)アルカディア高野二郎

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そして全日本選手権へ!
「町工場とオートバイレース」 第2弾です。

  第1弾はこちら→http://www.sugoizo-blog.com/2013/12/post-260.html

シリーズチャンピオンが来る!


自分達が作ったパーツで戦うマシン。
なんとも言えない充実感。

そして・・・新しい展開へ!

ちょうど1年前、2013年3月のことです。
私の仕事場であるアルカディアの近所(東京都羽村市)でCAD/CAMメーカーの講習会がありました。
その講習会で(株)シンクフォーの代表でもある山下祐さんが講演するというニュースをフェイスブックでキャッチ。
シンクフォーは、神奈川県茅ヶ崎市で精密機械の部品加工を手がける社員15名の町工場です。
大学時代からオートバイレースを始めた山下社長は、2006年にGP-MONOクラスのシリーズチャンピオンに輝いた経歴もあります。

その山下社長が講演で何を話すのか?
興味があったので、そのCAD/CAMメーカーの講習会に参加してみました。

山下社長の講演はとても参考になるお話でした。
しかし、1時間の講演だけではまったく、もの足りません。
さらに深く話を聴こうと懇親会へと足を運びました。

語り合い、そして驚きの秘密情報!


私自身レース用のパーツを製作し、その過程をフェイスブックなどにアップしているので、山下社長とは何度かメッセージのやり取りをしたことがあります。
しかし、メッセージだけで深い話し合いはできません。
この懇親会は、山下社長と語り合える絶好の機会でした。
レースを始めたころの景気や苦労、業界の話など、たくさん聴くことができました。
そしてそして、驚きの秘密情報をも教えてくれたのです。

なんと!! 国内のオートバイレースの最高峰である全日本ロードレース選手権のJ-GP2 クラスに参戦する計画が動いていると!言うのです!

ビックリしました! だって、町工場にとって厳しい時期はまだ続いています。
山下社長だって、大きな利益を出せている状況ではないと話されていました。

さらに、J-GP2といえば4つある全日本ロードレースのカテゴリーの上から2つ目のクラス、競争という点ではもっとも熾烈な接戦が展開されています。
それでも、参戦すると。。。

私も自分がオートバイレースに関わって充実感を味わっていることを山下社長に話しました。

たくさん話し合えた夜でした。
そして、数週間後。
山下社長のフェイスブックでJ-GP2クラスへの正式参戦が公表されました。

㈱シンクフォー 山下社長のブログです。
http://blog.syncfor.co.jp/

お金ではない、ただひたすら勝利だけを目指して!


チーム名も発表されました。
「シンクエッジ4413レーシング」

私は・・・すぐに山下社長にメッセージしました。

「部品を作らせてください!」

そして、まずは4月の開幕戦に向けて体制を整えている最中であることを聴きました。
開幕戦が終わると第2戦まで少し間隔が空くので、その時間を使って部品を作る予定であることも聴きました。

シンクエッジ4413レーシングの開幕戦の結果は、なんと! 3位でゴール!
そう、ライダー星野さんが表彰台に上がったのです!!

ベテランライダー 星野知也さんのブログです。
http://www.hossy46.com/

そして時間はあっという間に過ぎていきます。

4月の終わりくらいに、私が作る予定の部品の図面とデータを頂きました。
これまたビックリ!
「え、こんなに凝ったものを!」 
元々、お金で受けた仕事ではありません。
そもそも自分から「作らせてください!」と無理やりお願いしたことです。

二つ返事で快諾しました。
作る部品は、クラッチレバーとその保持部分でした。

いつものように支給された3Dモデルから作業を開始します。
ここで、私が山下社長に言われたことがあります。

「高野さん、部品の全ては戦うマシンのパーツです。 速く走るために作るのです。」
「もし、ライダーが気に入らなかったり、速く走ることにマイナスになってしまうことがあったら部品は取り外します。 遠慮なく取り外します。」
そりゃ、当たり前ですよね。

でも、私の心にはグッと来た言葉でした。
うまく表現できません。 でも・・「心地良い」 そう思いました。

作業は深夜に及びました。
当然のことですが、受注している仕事に支障を出すわけにはいきません。

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作業中、山下社長に連絡しました。
「これは展示会用のパーツではないですよね。 実際にマシンに装着するのが大前提ですよね。
すいませんが、それを考えて手を抜く部分はあるかもしれません。」
もちろん、納得してくれました。

カッターパスの細かさなどは ある程度のレベルに抑えました。
予定の期日に間に合わせるため、そして、私自身の気持ちにも・・なんとなく意味の無いキレイさは必要ないように思えて。

その一方、手を抜けない部分も多々あります。
彫り込む文字などは、深さを4回ほど調整しました。
下の画像部分です。

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実際の作業は、3人で手分けしました。
アルカディアらしく、汎用フライスも大いに活用しました。
もちろん、必要なジグなども作りました。

お金にならないお仕事。連日続く深夜作業。
それでも、なんとも言えない充実感。

自分達が作ったということを隠すことなく誰にでも堂々と言える。

山下さんから言われたこと。
「アルカディアさんは、部品供給スポンサーです。」

そう、レースに関わるということ。
そこから先は、これから起こしていく! もう、自分の中では決まったこと。

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ギリギリのタイミングで仕上がったパーツたち。
心地良い疲労感と高ぶる気持ち。

たとえば、レースのスタートで重要な役割を果たすクラッチレバー。
ライダー星野さんが、スタートの瞬間に、そしてレース中もシフトチェンジのたびに操作するパーツ。

開幕戦で表彰台に上がっても、次のレースでなにが起るか分からない期待と不安。
ひょっとすると優勝する可能性も、、、
熱くなります。 考えるだけで。

厳しい戦い、私にはものを作ることしかできない!


第2戦の舞台は筑波サーキット。

もちろん観戦に行きました。

J-GP2 クラスの決勝レース前には、社長改め"山下監督"のレース解説も聴けてなんとも贅沢な経験でした。

おすすめの観戦ポイントも教わり、決勝レースは見どころ満載のコーナーが連なるダンロップブリッジ近くで観戦。
ライダー星野さんが、目の前で戦っています。
「前に!」 「抜かして!」
手に汗を握り締めて応援。

そして・・・
レースもそろそろ中盤に。

「あ!!!」

ライダー星野さんが、ちょうど私の前で転倒、、、
幸い、すぐ起き上がってマシンを起こし、レースに復帰。
転倒の間に抜かされたマシンたちを、もう一度抜き返してゴール。
結果、10位でした。

レース直後、ピットに行きました。
ライダー星野さんに「お疲れさまでした!」と声を掛けようと思って。

でも、顔を合わせた瞬間・・なんにも言えなくて。
すぐに星野さんから声が。
「高野さん、転倒してしまってすいませんでした。」
まだ紅潮したままの星野さんが、私に頭を下げました。
一番悔しかったのは星野さんなのに。。。

私は強く感じました。
「な、なんて世界なんだ! 厳しすぎる!、過酷すぎる!」

悩んでしまうほど、衝撃的な瞬間でした。
この気持ちは?? ものづくりをしている私にできることは?

そして、レース中はずっと握られ、
ライダーさんとマシンをつなぐ役割を無事に果たしたクラッチレバー。
ほんの少しだけでも戦いに関われた満足感。
帰り道では、なんとも不思議な気分の自分が居ました。

本業は町工場の経営、利益を出していくことが仕事


部品供給スポンサーだからこそ、昨シーズンは出来るかぎりサーキットへ出かけました。
早朝にサーキットに向かう時の気持ちの高ぶり。
普通の観客としてでは見ることのできないピット内の作業。
メカニックのみなさんは真剣そのもの。 ライダーさんも精神集中。
正直、怖くて誰にも近寄れません。 

レースが始まると、祈るような気持ちに。
全てが思い通りになる・・はずもなく。

イマイチなレース結果の帰路は、気持ちも落ち込みます。
だって、チームの全員がどれほど努力しているかを間近で見ているのですから。

レースの世界を知れば知るほど、夢中になってしまう自分が居ました。

「嘘っぱちなんて、なんにも通用しない。 本当の勝負の世界」
なんて居心地のよい素晴らしい世界。 シーズンの後半には、そう思いました。

ピットで過ごす時間が多いので、チームのみなさんとだんだん話もできるようになりました。

レースクィーンの方ともおしゃべりしたり。。。
ときにはこんなことも。。。

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まとめ・・・

言うまでもなく、私の本業は町工場の経営。
レースとの関わりを会社の業務に活かして利益にしていくことこそ
当初からの根本的な考えでした。

もう、どんどん具体的に始めています。
それは、またいつか書きたいと思います。

これからもレースに関わります。 夢を追いかけること。 絶対にあきらめません。
 

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