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@栃木の最近のブログ記事

 【彦】でございます

 前回につづき、航空機関連の部品製造を手がける栃木県宇都宮市の加治金属工業(株)をご紹介します。

 

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加治金属工業(株)
http://www.kajimetal.co.jp
所在地: 栃木県宇都宮市 不動前2−2−46
従業員: 約100名 

 

最高のアルミ部品を製造する"最高の中小企業"が目標

 近年の航空機部品の製造では、複数部品をアセンブリしたコンポーネント状態での加工や、複数部品を一体化して組立不要な部品構造にする取り組みが進行しているそうです。
 加治金属工業では、すべての製造工程で認証を取得したISO9001/JISQ9100に則して組織全体でシステマチックな品質保証を行うことと合わせ、自動寸法測定を活用した品質検査・保証のしくみづくりに取り組んでいます。
 3D-CADのモデルデータに加工品に対する寸法検査の測定ポイントを定義して自動測定を行うほか、顧客との設計情報の共有と取引先企業の要望に応じた関連データを、要望に応じて直ちに提出できるしくみを構築しています。
 加工設備についてもMAG3の2号機を導入。2台のMAG3による、より強力な加工体制を整えました。


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画像1 ワーク+治具のモデリング例。 とめネジ1本、ワッシャ1枚にいたるまで忠実にモデリング。

 

"高付加価値加工への対応力"が最重要、加工ノウハウを活かせるCAM機能を選択

 

 CAMシステムはどうでしょうか。

 5軸機能が不可欠な航空機部品の分野で世界的に多く用いられているCAM製品は2つ。 しかし、同社は自動化や省力化を謳い 価格も手頃なこれらのCAMをあえて選びませんでした。

 理由は、「それらのCAMは、クルマでいえばオートマチック車。自動ではあるけれども加工の仕方に自社のこだわりを反映できない。私たちが必要とするのはいわばマニュアル車。ツールパス1本1本に意志を込めた加工データを作成でき、加工を熟知したNCプログラマーが使用すれば工夫するほどに加工機の能力を引き出せる。当社の場合、操る人間によって違いが出せるCAMの方が好ましい。」というもの。 この考え方をもとに、より高度で付加価値の高い高速・高精度な加工を日々研究しています。

 さらに、加工が完了すると自社に完備した設備であらゆるニーズに応える表面処理( → http://www.kajimetal.co.jp/tosou.html )を施すこともできます。

 確立最高の加工設備と航空機部品の製造ノウハウ、設計・加工から各種試験まですべてに対応できる一貫生産体制と少量多品種生産への対応力を活かして、航空機だけにとどまらず高速鉄道やロボット等の他の先端技術フィールドにもチャレンジする計画、『 最高のアルミ部品を製造する"最高の中小企業"』を目指しています

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画像2 加工品の例

平面のように見える部分にも強度の確保などを目的とした微妙なRがついていることが多い。

加工データの作成においては、ポストプロセッサの不具合に起因する誤ったNC加工の経験も何度となくある」ことから、ツールパスだけでなくNCデータでの加工シミュレーションも必ず実施。

 

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画像3 ツールパスの動きと表面の仕上がり

ツールパスに沿った凹凸があるように見えるが、写真中央付近の光の反射からもわかるように表面はきわめて平滑。

 

  10月になりました。

  今回は航空機部品の加工を得意分野とする栃木県宇都宮市の加治金属工業(株)をご紹介します。

 

ユーザーの要求に応える一貫生産システム、複雑形状の5軸加工

 

 同社は、国産航空機やボーイング社の各種航空機の胴体や主翼を構成するメンバー(=骨格)部品を中心に、"大型の5軸マシニングセンタを用いた高速・高精度加工" と "あらゆるニーズに応える表面処理" を提供している航空機部品のエンジニアリング企業です。

 加工〜品質保証に必要な治具の設計・製作から加工品の表面処理・塗装にいたるまで、部品製作のすべてのプロセスを社内で対応できる一貫生産体制をもち、日本では数少ない米国ボーイング社の認定工場となっているなど、その技術力は国内外から高く評価されています。

 具体的には、ボーイング737、747、757、767、777について、主翼、フラップ、スポイラー、フェアリング、メインランディングドアなどを、また、エアバス機についてもA380の垂直尾翼の部品を製造しています。  みなさんが仕事に・旅行に利用している飛行機のどこかにも、おそらく加治金属工業の部品が使われているに違いありません。

 (機種と担当部品についての詳細は同社Webサイトをご覧ください→ http://www.kajimetal.co.jp/gijutsu.html

 

 また、官需機向けには、航空自衛隊のF-2戦闘機の垂直尾翼やパイロン等、F-15戦闘機のリアスキン、AH−1S対戦車ヘリコプターの胴体、MBRS多連装ミサイルシステムの発射台、輸送機の主翼、海上自衛隊の対潜哨戒機の主翼に関連する部品も製造しています。

加治金属工業(株)
http://www.kajimetal.co.jp
所在地: 栃木県宇都宮市 不動前2−2−46
従業員: 約100名

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写真2 加工例

 

主力加工機は「MAG3」。同社の1号機は牧野フライスの国内1号機


 航空機の部品は、薄肉・軽量・高剛性・高信頼性の確保のために鋳造などは行わず、アルミ合金のブロック材から注文数だけ部品一点一点を削り出して製造することが一般的です。

 同社が手がけている各種部品も、アルミ合金のブロック材の大部分を切削除去するため、加工歪みの発生にも配慮しつつ最少の段取り回数と治具レス加工を基本方針として高精度・高能率に加工を行う必要があります。 また、加工するサイズも大きく、複雑な曲面形状も多い特性があります。

 このような加工の要求に応えるため、同社は牧野フライス製作所のフラッグシップ機のひとつである「MAG3」を主力NC加工機として稼働させています。

MAG3を選択した理由としては、
 1)海外製の5軸加工機よりもメーカーのサポート対応がよいこと、
 2)ファナックのNC装置を選択したかったこと、
 3)海外製に比べて高速加工と高精度の両立を期待できそうなこと、などがあったそうです。

 なお、MAG3を導入する際には、素材をセットしてから連続加工ができる加工システムを構築するべく、"機械加工専用の工場"も新たに建設したそうです。

 

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写真3 5軸高速マシニングセンタ「MAG3」
 牧野フライス製作所製、主軸の最高回転数は30000rpm、3000×1500×500mmの加工サイズで、主翼の付け根や胴体の骨格部品にも対応。 なお、同社のMAG3は牧野フライスの国内納入1号機。"6パレットチェンジャ付きMAG3"としては世界1号機。
 なお、MAG3のほかにも、BMC-50E(東芝機械)、M-300L(森精機)、MC108H(牧野フライス)なども活躍。

 

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写真4 ワーク・治具のベースプレート

部品の素材(ブロック材)や第2治具を取り付けるためのベースプレート。 いくつかのパターンをあらかじめ用意している。

 

次回は同社のものづくりについて、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

 

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